過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2021年7月18日) |
会社員が加入する厚生年金は、基礎年金に報酬比例部分が上乗せされる、いわゆる「二階建て」の年金です。
保険料および年金額(満額)が一律である国民年金と比べて、報酬比例部分は給与の額、加入期間、生年月日などによって変わってくるので、将来受け取ることができる年金額がイメージしにくいと感じている人は多いと思います。
そこで、上乗せ部分の計算方法、さらに、計算なしで目安を知ることができる早見表を作成しました。ぜひチェックしてみてください。
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厚生年金のしくみ
厚生年金保険は会社員や公務員が加入する公的年金です。保険料は給料に応じて決まり、事業主と加入者が折半して負担します。
厚生年金保険の加入者は、同時に国民年金の第2号被保険者となり、年金の受給時には国民年金(基礎年金)に厚生年金(報酬比例部分)が上乗せされて支給されます。【図】のようなイメージですね。
厚生年金の受給条件は、厚生年金の加入期間が1カ月以上あり、国民年金の受給条件である「保険料納付期間10年以上(免除期間を含む)」を満たしていれば受給できます。受給開始は原則65歳からです。
受給額は現役時代の収入および保険料を納付した月数で決まりますが、物価や賃金水準の変動を考慮するため生年月日ごとの乗率をかけるなど、計算式は少し複雑になります。次項で詳しくみていきましょう。