4. まだまだ続きそうな物価上昇…その対策とは?

現在の物価上昇は2021年の後半に始まり、今もまだ続いています。

要因としては、原材料価格の上昇や円安が理由と言われていますが、すぐに解決する問題ではないことは皆さんもご存知でしょう。

物価上昇と並行して労働の対価である給料が増えていけば、生活に支障はないと考えられます。しかし、給料は増えず物価だけが上昇していく可能性もあります。

このような状況を打開するためには、今まで以上に仕事を頑張る(給料をあげる)ことももちろん大切ですが、その他にも対策はあります。

それは「物価上昇率よりも増える可能性がある所に投資をする」ということです。つまり、「資産運用」を活用することが一つの対策方法だと筆者は考えます。

具体的な方法としては、「NISA」や「iDeCo」などの制度を使用し、投資信託を購入する方法や証券会社を通じて「債券」を購入する方法、保険会社を通じて運用商品を始める方法などがあります。

商品によっては物価上昇率に及ばない商品も中には存在しますが、リスクを考えご自身が許容できる物を選ぶこともまた必要です。

リターンだけを考えた資産運用はとても危険なため、制度や商品を選択する際は総合的に考え、ご自身に合った物を選ぶことも心がけましょう。

5. 年金一覧表のまとめ

年金額について、2024年度に増額となった夫婦の参考額や実際に支給された年齢別の平均額を見ていきました。

あまり年金に興味がなかったという方も、リアルな金額をみて意識が変わった方も多いのではないでしょうか。

まずは自分自身の見込額を把握して、「足りない分をどう備えるか」という検討を進めていきましょう。

5.1 【ご参考】厚生年金の平均年金月額(全年齢)

厚生年金の平均額(全年齢)

厚生年金の平均額(全年齢)

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 〈全体〉平均年金月額:14万3973円
  • 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
  • 〈女性〉平均年金月額:10万4878円

※国民年金部分を含む

5.2 【ご参考】国民年金の受給額(全年齢)

国民年金の平均額(全年齢)

国民年金の平均額(全年齢)

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
  • 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万4426円

参考資料

長井 祐人