株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、TOPIXもしぶとく4日続伸

2018年6月6日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,625円(+86円、+0.4%) 3日続伸
  • TOPIX 1,777.5(+2.6、+0.2%) 5日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,094.2(▲16.4、▲1.5%) 大幅4日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:963、値下がり銘柄数:1,026、変わらず:95
  • 値上がり業種数:21、値下がり業種数:12
  • 年初来高値更新銘柄数:55、年初来安値更新銘柄数:54

東証1部の出来高は13億8,976万株、売買代金は2兆4,356億円(概算)となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金は増加しています。目立ったニュースがない中で、来週火曜日(12日)に迫った米朝首脳会談の成り行きを見守るスタンスが強まりました。

一方で、下値を拾う動きも見られた結果、閑散相場という状況ではなく、売買代金は2兆5,000億円に迫る水準だったようです。

そのような中、日経平均株価は堅調に推移したものの、やや上値が重い展開となりました。寄り付き直後に一時▲40円安となる場面がありましたが、その後は上値を試す展開となり、後場の半ばには一時+123円高まで買われました。

ただ、その後は膠着状態に入り、上値が重いまま引けています。それでも、3日続伸となりました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、小幅上昇ながら5日続伸で引けました。

東証マザーズ総合指数は大幅4日続落、売買代金は4日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,298万株、売買代金は708億円となり、いずれも前日より減少しました。先週の半ばまで活況だった新興市場の商いはトーンダウンしたままとなり、売買代金も4日連続で1,000億円を下回りました。

また、総合指数も連日の大幅下落となって4日続落で引け、終値でも1,100ポイント割れとなりました。今後は個人投資家を刺激するような物色テーマの登場が待たれます。

ファストリ株とソフトバンクGが大幅高、任天堂とファナックは年初来安値更新

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)とソフトバンクグループ(9984)がともに大幅高となって株価指数上昇を牽引しました。

また、トヨタ自動車(7203)が大きく値を上げ、デンソー(6902)やアイシン精機(7259)などトヨタ系部品メーカーも堅調に推移しました。

その他では、ソニー(6758)や日立製作所(6501)などハイテク株の一角が大幅上昇となり、パナソニック(6752)も上昇して引けました。

一方、任天堂(7974)が一時▲4%超安の大幅下落となり、終値では昨年9月以来の40,000円割れ(年初来安値を更新)となりました。また、ファナック(6954)が大幅安で年初来安値を更新し、キーエンス(6861)も大きく値を下げて引けています。

その他では、スルガ銀行(8358)が一時▲8%安に迫る急落となって安値を付け、さらに、新たな不正データ改ざんが明るみになったSUBARU(7270)が大幅下落となったのが目を引きました。

新興市場では、そーせいグループ(4565)、アンジェス(4563)、窪田製薬ホールディングス(4596)など医療バイオ関連株が軒並み年初来安値を更新しました。また、ユーザベース(3966)が一時▲10%超安の暴落となり、串カツ田中ホールディングス(3547)も大幅安で連日の安値更新となっています。

青山 諭志