株式市場の振り返り-上値が重い中で日経平均株価は続伸、終値は22,500円台回復
2018年6月5日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,539円(+63円、+0.3%) 続伸
- TOPIX 1,774.9(+0.2、+0.02%) 4日続伸
- 東証マザーズ総合指数 1,110.6(▲20.9、▲1.9%) 大幅3日続落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:853、値下がり銘柄数:1,133、変わらず:98
- 値上がり業種数:16、値下がり業種数:17
- 年初来高値更新銘柄数:72、年初来安値更新銘柄数:39
東証1部の出来高は15億4,648万株、売買代金は2兆3,824億円(概算)となりました。出来高は前日より増加しましたが、売買代金は減少しています。目立ったニュースがない中で、1週間後に迫った米朝首脳会談の成り行きを見守るスタンスが強まりました。一方で、下値を拾う動きも見られた結果、閑散相場という状況ではなかったようです。
そのような中、日経平均株価は上値が重い展開となりました。寄り付き直後には一時+126円高まで上昇しましたが、前場の終盤には一瞬ですがマイナス圏に沈むなど上値を追う展開には至りませんでした。
ただ、最後はやや挽回して、終値としては5月23日以来の22,500円台回復となっています。
なお、TOPIXはほぼ横ばいとなりましたが、わずかに上昇した結果、これで4日続伸となりました。
東証マザーズ総合指数は大幅3日続落、売買代金は3日連続で1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は5,170万株、売買代金は906億円となり、いずれも前日より増加しました。ただ、増加となったものの、先週の半ばまで活況だった新興市場の商いはトーンダウンしたままです。売買代金も3日連続で1,000億円を下回りました。
また、総合指数は▲2%安に迫る大幅下落となり、3日続落で引けています。1,100ポイント割れが目前に迫っており、個人投資家を刺激するような物色テーマの登場が待たれます。
ソフトバンクGが大幅高、大型増資報道のシャープは一時▲10%超安の暴落
個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が久々の大幅高となり、アステラス製薬(4503)は値を上げて年初来高値を更新しました。
また、任天堂(7974)が小幅上昇ながら3日ぶりの反発となり、イオン(8267)は年初来高値更新となっています。
その他では、ソニー(6758)やローム(6963)などハイテク株の一角が買われ、村田製作所(6981)は高値更新となったのが目を引きました。
一方、トヨタ自動車(7203)が4日ぶりの反落となり、ホンダ(7267)やアイシン精機(7259)など自動車関連株も総じて下落して引けました。
また、取引時間中に大型増資の観測報道が流れたシャープ(6753)は、堅調に推移していた株価が一転して急落し、一時▲10%超安となる暴落となっています(注:大引け後に正式発表済み)。
その他では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や大和証券グループ本社(8601)など金融株が軟調に推移したのが目立ちました。
新興市場では、極端な大幅下落となった銘柄は少なかったものの、アンジェス(4563)、ブライトパス・バイオ(4594)、窪田製薬ホールディングス(4596)など医療バイオ関連株が年初来安値を更新しました。また、メドレックス(4586)、中村超硬(6166)、串カツ田中ホールディングス(3547)も安値更新となっています。
青山 諭志