1.3 非正規雇用で働くおひとりさまは17%…男女差は?

連合総研は「非正規で雇用される労働者の働き方・意識に関するアンケート調査」(調査対象者:非正規雇用で働く2500人(組合員 500人、非組合員 2000人)を実施しました。

同調査では、非正規で雇用される労働者の生計を同一している家族についての調査も行っています。

非正規で雇用される労働者の「生計を同一している家族」に関する調査結果

非正規で雇用される労働者の「生計を同一している家族」に関する調査結果

出所:連合総研「非正規で雇用される労働者の働き方・意識に関するアンケート調査」

統計を参照すると、生計を同一にしている家族が「本人以外にいない」と回答した人は全体の17%でした。

しかし、男女で状況が異なるようです。

非正規雇用の男性については、49歳までは親と生計を同一にしている人が半数ほど。本人のみの収入で生計を立てている人は、59歳までをみると3割程度です。

一方、非正規雇用の女性の現状をみると、30歳以上で配偶者がいる人は半数を超えていることがわかります。

さらに、40~60歳以上で配偶者がいる非正規雇用の女性は7割を超えています。ここから、配偶者の収入をメインに生計を立てている人が多いと推測できるでしょう。

とはいえ、自分の収入だけで生計を立てている女性は30代で8.9%、40代については11%と10人に1人以上います。

また、親と生計を同一にしている女性も一定の割合いることがわかりますね。

なお、同調査では7割が「年収200万円未満」と回答。調査対象となった少なくない人たちが、経済的に厳しい状況で暮らしている様子がうかがえます。

次の章では、おひとりさま女性の経済的なゆとりについてみていきましょう。