4. 年金にも税金がかかる!額面と手取り額の違い

年金は「収入」とみなされるため、税金や社会保険料が天引きされます。つまり、額面で表示される金額は、実際に受け取れる手取り額とは異なります。

4.1 公的年金から天引きされる主な費用

  • 所得税と復興特別所得税
  • 個人住民税
  • 介護保険料
  • 後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)

これらの天引き費用により、額面の85~90%程度が手取り額となることが一般的です。詳細な金額や保険料率は自治体によって異なるため、お住まいの自治体のホームページで確認しておくと良いでしょう。

年金額を把握することは大切ですが、年金だけに頼るのは不安です。現役時代の収入や勤続年数によって受け取れる年金額に差が生じるため、多くの方にとって年金だけで安心な老後を過ごすのは難しいでしょう。

そこで、年金以外の資金準備も考える必要があります。貯金も重要ですが、それだけでは不十分な場合が多いです。

4.2 まとめ

本記事では、厚生年金の平均受給額とその実態を確認しました。月額15万円の年金は一見少なく感じますが、全体の平均以上です。しかし、税金や保険料が引かれるため、手取り額はさらに少なくなります。

ご自身の年金見込額を「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認し、老後の生活費をシミュレーションしてみてください。

資産運用の方法も検討し、安心した老後を迎えるための準備を始めましょう。まずは自分に合った方法を見つけ、現状を把握することが第一歩です。

参考資料

大庭 新太朗