4. 厚生年金が少ない!どう対策するか
厚生年金は「2階建てだから手厚い」とはいうものの、報酬比例という特徴から個人差が大きくなることは避けられません。
少しでも厚生年金の受給額を多くしたい場合は「現役中の給与を上げる」「会社員または公務員として定年まで働く」ことが対策となります。
また、厚生年金だけに頼らず、自分で将来の自分に仕送りしておくことも重要です。
毎月の給与から一定金額をコンスタントに貯金する習慣をつくるのは、老後対策の基本のキです。
毎月の貯金が安定してできるようになったら、投資信託・iDeCo(イデコ)・介護保険などを組み合わせて老後資金計画をステップアップするのもおすすめです。
資産運用を始めると必ずしも利益が出る時ばかりではありませんが、20年後・30年後を見据えたときに預貯金より大きな資産をつくることが期待できます。
とくに、30年以上の運用期間が取れる年齢の方は運用成果が安定する傾向にあります。
「興味はあるけど不安だ」という初心者の方は、運用の基礎や金融商品の特徴について学んでみると一歩踏み出すきっかけができるかもしれません。
参考資料
尾崎 絵実
執筆者
短期大学卒業後、富国生命に入社。その後、大手保険代理店を経て、ファイナンシャルアドバイザー業務に従事。これまでに約1000以上の世帯からお金のご相談を受け、ファイナンシャル・プラニングを実施。常に最新の情報を把握するように努め、保険だけではなく、様々な金融商品を活用した総合的な資産運用を目指す。2020年 MDRT 日本会会員。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP3級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部 編集長室
LIMO編集部記者/元新聞記者
担当分野
金融と社会保障分野の専門知識を生かし、主に公的年金(厚生年金保険と国民年金)、公的年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度など幅広くカバーしている。
信頼性の高い情報源をもとに、政策の変遷や最新の貯蓄トレンドを掘り下げた記事も手掛けているが、難解な情報を分かりやすく伝えることを意識している。
また、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなど、多岐にわたるテーマについて企画・編集・執筆している。
経歴
中央大学法学部を卒業後、東証プライム上場の大手IT企業でキャリアを開始。
その後、厚生労働省の記者クラブにて約3年間、医療保険制度や介護・高齢者福祉に特化した社会保障の専門紙で記者として働いた。
ここで社会保障分野に関する深い知識と実務経験を積み、複雑な制度の解説や政策を分析するスキルを磨いた。
現在は、株式会社モニクルリサーチが運営するくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、金融と社会保障分野に特化した記事を執筆している。
スタンス
信頼性の高い情報をもとに読者の皆さんに実用的で分かりやすい内容を届ることを大事にしている。
厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)などの信頼性の高い官公庁の公開情報を基に、読者が日々の生活や将来の計画に役立てられるようなアドバイスを心掛けている。
単に情報を提供するだけでなく、実践的で信頼できるコンテンツを作り続けることを目指している。
最終更新日:2024年11月11日