2.2 投資信託の選び方2. 過去の運用実績を確認する
投資信託を選ぶ上で、過去の運用実績を確認することは非常に重要です。
過去の運用実績は、運用会社や販売会社のWebサイト上にある「月次報告書」などで確認することができます。
一般的には、1カ月・6カ月といった短期間の実績から、1年・3年・5年・10年といった比較的長期間の実績までを確認できます。
この際、投資信託の実力を図るには、なるべく長期間の運用実績を参考にすることが大切です。
相場環境が良好な場合や、一部の組入銘柄の上昇が大きく影響している場合など、一時的に大きなリターンを上げている商品もあります。
大きな騰落率に目がいきがちですが、短期的なリターンだけで考えず、長期的な基準価額の推移も参考にしましょう。
2.3 投資信託の選び方3. 同じベンチマークの商品を比較する
ベンチマークとは、投資信託の運用の目安として採用する指数のことです。
投資先が似ている投資信託は、同じ指数をベンチマークとして採用する傾向にあります。
例えば、人気の投資対象である「全世界株式」の場合、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」や「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」といった指数をベンチマークとしています。
ここで注意したいポイントは、ベンチマークが同じでも、投資信託によって商品の特性・特徴は異なるということです。
投資してみたい商品を見つけたら、同じベンチマークの商品をいくつかピックアップし、保有コストや運用実績、組入銘柄の比率などを比較してみましょう。
3. 新NISA選びのまとめ:自分に合った「お気に入り」の商品を
今回ご紹介したポイントを押さえて投資信託を絞り込んでいけば、「やっぱり他の商品を選べば良かった」と後悔する可能性が少なくなるはずです。
今は、大手ネット証券などの投資信託サーチツールが非常に使いやすくなっているので、商品の絞り込みや比較が容易に行えます。
ご自身のリスク許容度や投資方針に合わせて、長く保有したいと思えるお気に入りの商品を選択しましょう。
【編集部よりご参考】
毎月の拠出額は、余裕資金の中からやりくりできる範囲で設定しないと継続が難しくなります。
参考までに、40歳代~50歳代の単身世帯が「手取り収入から貯蓄に回す割合」をご紹介します。
【年間手取り収入からの貯蓄割合(40歳代)】
- 平均:14%
- 5%未満:3.1%
- 5〜10%未満:8.8%
- 10〜15%未満:13.5%
- 15〜20%未満:6.2%
- 20〜25%未満:11.9%
- 25〜30%未満:1.6%
- 30〜35%未満:7.3%
- 35%以上:12.4%
- 貯蓄しなかった:35.2%
【年間手取り収入からの貯蓄割合(50歳)】
- 平均:14%
- 5%未満:5.8%
- 5〜10%未満:10.6%
- 10〜15%未満:14.2%
- 15〜20%未満:4.4%
- 20〜25%未満:8%
- 25〜30%未満:3.1%
- 30〜35%未満:7.1%
- 35%以上:11.9%
- 貯蓄しなかった:35%
参考資料
加藤 聖人