3. 平均年収600万円未満の世帯の子どもが私立中学校に通うのはどんなとき?
平均年収600万円未満の世帯の子どもが私立中学校に通うには、以下のような理由が考えられます。
3.1 奨学金などを利用する
私立学校が設けている奨学金や、地方自治体が提供する助成金などを利用するケースが考えられます。
東京都内にお住まいの方であれば、私立中学校等に通う生徒の保護者等の経済的負担を軽減するために、授業料の一部を助成する「私立中学校等授業料軽減助成金事業」があります。
詳しい情報はホームページで確認できます。
3.2 祖父母に援助をしてもらう
祖父母にとってはかわいい孫です。
孫の未来に学費を援助するケースは十分あるでしょう。
3.3 両親が工夫して教育資金を捻出する
両親が子どもの進学に向けてまとまった資金を準備している場合や、収入を増やすために副業をはじめることもあるでしょう。
妻が主婦の場合、パートやアルバイトで働きに行き収入を増やすという場合も考えられます。
3.4 学校からの特別推薦がある
私立学校では、学業やスポーツ、音楽など特定の分野で優れた成績を収めている場合に、小学校から特待生として推薦され、学費の全額または一部が免除されるケースがあります。
これらのケースを検討すれば、平均年収600万円未満の世帯だったとしても、子どもを私立中学校に通わせることが可能となる場合があります。
4. まとめにかえて
私立中学校に子どもを通わせる場合、世帯の平均年収が1000万円以上というケースは5割を占めています。
かかる教育費が公立中学校と比べて2.7倍にもなるため、平均年収が高い方が有利といえます。
しかし、そうでなくとも私立中学校に子どもを進学させることは可能な場合もあります。
子どもの希望をよく確認して、祖母に援助を頼んだり、奨学金・助成金制度などを利用したりしましょう。
どんな場合も無理のない適切な選択をするようにしましょう。
参考資料
舟本 美子