4.3 富裕層に近づくためにできること③資産運用をする
収入のうち、支出を上回る分はどのようにして保管しておけば良いのでしょうか。
多くの方は銀行預金に余剰分を入れていることと思いますが、その中の一部を資産運用に回すのもひとつの方法です。
どの程度を資産運用に回すかは各々のリスク許容度や家族構成によって異なってきますが、収入の10%程度が一つの目安といえるでしょう。
2024年は新NISAがスタートした年でもあります。
月1万円でも積み立て投資に回すことで、銀行に預けておくよりは高い確率で資産を増やす期待がもてるでしょう。
そこまでの余裕がないという方は、「支出を減らす」ことに注力しましょう。
場合によっては転職やスキルアップによって「収入を増やす」方向を目指しても良いかもしれません。
いずれにせよ、「収入を増やす」「支出を減らす」の2つのどちらか、又は両方を実現することが富裕層への道といえます。
5. まとめにかえて
今回は、ラグジュアリーカードの調査結果から、富裕層がどのようなことにお金を使っているのか、そしてどうすれば富裕層に近づくことができるのかを見てきました。
人生を豊かにするためには、たんにお金があれば良いというわけでもありません。
ただしお金への不安があると、人生を楽しみきれないこともまた事実です。
今回の記事をきっかけに、富裕層までとはいかなくても、手元に残るお金を増やすように日々の消費活動を見直してみるのもよいかもしれません。
参考資料
- 野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)
- Black Card Ⅰ 株式会社「ラグジュアリーカード利用データ調査」
- 首相官邸「岸田内閣総理大臣記者会見」2024年6月21日
中本 智恵