5. 公的年金以外の老後資金計画を
国民年金と厚生年金の平均受給額と都道府県別に平均受給額を確認してきました。将来の年金受給額が少しイメージできたのではないでしょうか。
ですが、あくまでここで紹介したのは「平均値」にすぎません。
老後資金を準備するにあたっては、自分自身のケースに当てはめ、しっかりと準備していくことが大切です。
そのためにはまず「現状把握」が大切ですので、ねんきん定期便やねんきんネットで確認してみましょう。
公的年金は不安もある一方で、生涯受給できるメリットもあるので、まずは今加入している公的年金でできる老後対策を考えるのも一つです。
また、自身の年金受給予定額と望む老後生活とのギャップを算出し、どういった手段で目標達成に向けて動き出すかを検討するといいでしょう。
老後資金の対策としては、預貯金を貯めるだけでなく、資産運用をとりいれる方法もあります。資産運用は効率的に貯蓄を増やすことが可能ですが、一方で一括投資や積立投資など投資方法や金融商品ごとにも特徴やリスクがあるため、どういった手段が自分に合うのかはしっかり調べて慎重に検討する必要があります。
自分に合った手段で自分の将来資金を作っていきましょう。
参考資料
荻野 樹
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/ファイナンシャルプランナー/宅地建物取引士
大阪市立大学経済学部卒業後、教育業界を経て、メットライフ生命保険株式会社、株式会社ほけんのぜんぶ入社。生命保険販売を通じ、FPとして主に子育て世代の資産形成や老後資金準備に関するコンサルティングをおこなう。専門用語を使わず丁寧で分かりやすいアドバイスが強み。現在は個人向け資産運用のサポート業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員(証券外務員一種)、宅地建物取引士の資格を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。