4. 65歳以上で「生活保護」をうけている人数は?

最後に厚生労働省「令和6年版高齢者白書」より、65歳以上で生活保護を受けている人数を確認します。

65歳以上の生活保護の割合

65歳以上の生活保護の割合

出所:厚生労働省「令和6年版高齢者白書」

上記によると令和4年の65歳以上の生活保護受給者は105万人。65~69歳は2.42%、70歳以上は3.03%となっています。

また、人数を詳しく見ると65~69歳で18万人、70歳以上で87万人となっていました。

被保護人員の総数が199万人ですから、65歳以上の割合が大きいことがわかります。

5. 老後の暮らしを想定した資産形成を

65歳以上の貯蓄や年金、生活費をみてきましたが、老後と一口に言っても、年齢によって生活環境に変化があるものです。

現代は60歳代で働く方も多いですが、年齢を重ねると病気やけがで働けなくなり、仕事による収入が減ることもあるでしょう。

また、配偶者との別れにより、家計収支が大きく変動することも。遺族年金はケースによっては受給できない場合もあるので、早くから調べておくことが大切でしょう。

加えて、昨今の物価高のように、社会情勢の影響も家計や貯蓄、くらしに影響します。

さまざまな側面で考えながら老後に備えましょう。

参考資料

宮野 茉莉子