老後(セカンドライフ)の柱となる公的年金にプラスでもらえる「加給年金」をご存じでしょうか。
もちろん受給のための要件がありますが、受給者本人だけではなく扶養している家族にも条件があるため注意が必要です。
今回は加給年金制度にフォーカスし、2024年度からの加給年金額を見ていきたいと思います。ぜひ自分と家族が加給年金の条件に当てはまるかも一緒に確認してみましょう。
1. 厚生年金:加給年金とは?
加給年金とは、65歳到達時点(または定額部分支給開始年齢に到達した時点)で、配偶者や子どもを扶養している場合に加算される年金です。
ただし、厚生年金や共済年金への加入期間が20年に満たない場合は対象外となります。
加給年金の対象となる「配偶者」や「子ども」の年齢制限は下記のとおりです。
1.1 加給年金の対象者
- 配偶者:65歳未満
- 子:18歳到達年度の松日までの間の子、または1級・2級の障害の状態にある20歳未満の子
※ただし、配偶者が老齢厚生年金(被保険者期間が20年※以上あるもの)、退職共済年金(被保険者期間が20年以上あるもの)を受け取る権利がある場合、または障害厚生年金、障害基礎年金、障害共済年金等を受けている場合は、配偶者の加給年金額は支給停止
上記に該当する配偶者や子どもがいる場合、加給年金が支給されます。
では、具体的にいくら支給されるのか。
2024年度の加給年金額を次章で確認しましょう。
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/AFP・証券外務員一種
北海道教育大学卒業後、株式会社青森銀行へ入行。法人・個人融資業務、リテール営業に従事。日本生命保険相互会社へ転職後は、代理店営業と教育担当を経験。オリックス生命保険株式会社では、生命保険販売業務に携わった。ゼロからの顧客開拓で、お客様の紹介数含め表彰歴多数。現在は、長年の金融業界で培った経験を基に個人向け資産運用、保険の見直しのコンサルティング業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員(証券外務員一種)の資格を保有。青森県青森市出身。(2024年4月19日更新)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
元銀行員/LIMO編集部記者
神戸松蔭女子学院大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に従事。投資信託・個人年金保険・外貨預金の販売を中心に、生命保険・医療保険、住宅ローン、贈与、遺言・相続、不動産売買なども含め、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約10年間従事する。特に投資信託や保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。
2023年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチ(旧:株式会社ナビゲータープラットフォーム)に入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて「厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用「年金、貯蓄、NISA、iDeCo、住宅ローン、FX、為替相場」に関する情報を中心に記事を執筆。一種外務員資格(証券外務員一種)(2024年9月4日更新)