2. そもそも年金には国民年金と厚生年金がある
公的年金には国民年金と厚生年金があり、そもそも国民年金にしか加入していない方は「年金月額20万円以上」を目指すことができません。
1階部分に位置する国民年金は、原則日本に住む20歳以上60歳未満の人が加入対象となっています。
保険料は一律で、40年間未納なく納めた場合、将来は満額(2024年度は6万8000円)が受け取れるというしくみです。
もし最大限に75歳まで繰下げたとしても、約12万5000円にしかできないため、国民年金の加入者は20万円以上を目指せないことになります。
2階部分である厚生年金に加入していると、上乗せで老齢厚生年金が受け取れるため、年金額は比較的手厚くなるでしょう。
ただし、それでも20万円以上という人は多くありません。年代別に年金額を確認しましょう。
3. 65歳~90歳以上「厚生年金」の平均月額はいくら?【年金一覧表】
厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、年齢別にみた年金額は以下のとおりでした。
なお、以下の厚生年金はすべて国民年金部分を含みます。
3.1 厚生年金の平均月額(65歳~90歳以上)
- 65~69歳:14万4322円
- 70~74歳:14万2779円
- 75~79歳:14万6092円
- 80~84歳:15万4860円
- 85~89歳:15万9957円
- 90歳以上:15万8753円
年金生活に入り始める世帯が入り交じる65~69歳において、平均額は14万4322円となりました。
では、20万円以上を受給している世帯はどれほどいるのでしょうか。