3. 手取り収入の何%を貯蓄するのが堅実?
では最後に、手取り収入の何%を貯蓄するべきか、統計データから確認していきましょう。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、20歳代〜60歳代における「手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合」は下記の結果となりました。
3.1 二人以上世帯における「手取り収入からの貯蓄割合」
- 20歳代:14%
- 30歳代:14%
- 40歳代:12%
- 50歳代:12%
- 60歳代:11%
3.2 単身世帯における「手取り収入からの貯蓄割合」
- 20歳代:18%
- 30歳代:17%
- 40歳代:14%
- 50歳代:14%
- 60歳代:10%
各年代において、手取り収入の10〜15%前後を貯蓄に回している傾向にあります。
もし、「貯蓄をする習慣がない」「貯蓄をするのが苦手」という方は、給与が入ったらまず全体の5〜10%の金額を貯蓄用の口座に移しておくことをおすすめします。
5〜10%の貯蓄をしても生活に余裕がある場合は、徐々にその割合を増やしていけると良いでしょう。
4. 家庭の支出を見直して貯蓄をしよう
本記事では47都道府県の平均貯蓄額と平均年収をランキング形式で紹介していきました。
貯蓄ランキングでは首都圏や中京圏といった比較的都市部が上位となりました。
とはいえ、収入が低くても家計管理を意識することで貯蓄は可能です。
まずはご自身で家計の収支を見直したり、家計簿アプリなどを活用したりして、無駄遣いを減らせるポイントを探してみましょう。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査 / 貯蓄・負債編 二人以上の世帯 詳細結果表」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」
太田 彩子