現役ファイナンシャルアドバイザーが新NISAを解説!月額「1万円・3万円・5万円」✕「20年間」運用したら資産はどうなるか【シミュレーション結果】
リニューアルした「金融庁つみたてシミュレーター」で試算:よくある質問も解説
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2024年1月からスタートした「新NISA」。
日々、お金の相談を受けるなかで老後資金準備のために資産運用を検討する方が多くなっているようです。
NISA制度の活用については、世代を問わず話題となることも多くなってきた印象があります。
今回は「毎月1万円・3万円・5万円」で20年間運用した際のシミュレーションをご紹介していきます。
1. 今さら聞きづらいかも…新NISA(ニーサ)制度をわかりやすく解説
まずは新NISA制度について、ポイントをくわしく解説していきます。
1.1 新NISAのポイントまとめ
- 非課税保有期間:無期限化
- 口座開設期間: 恒久化
- 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」:併用可能
- 年間投資枠: 成長投資枠「年間240万円」・つみたて投資枠「年間120万円」
- 非課税保有限度額:全体で1800万円(成長投資枠:1200万円※枠の再利用可能)
仮につみたて投資枠だけを使う場合は、月10万円・年間120万円までの積立が可能。
無期限で非課税保有ができるようになり、投資元本ベースで総額1800万円まで非課税枠を利用できます。
これまで以上に多くの資金を長期間、非課税で運用できるようになったのが「新NISA」といえるでしょう。
そんな新NISAですが、世間の人々はどのくらいの金額を投資しているのでしょうか。
次の章で、最新の意識調査の結果から「平均積立月額」をご紹介します。
執筆者
AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。中央大学商学部経営学科卒業後、いちよし証券株式会社に入社。国内外の株式や債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約9年間従事。特に投資信託、債券の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。現在は、個人向け資産運用のサポート業務を行う。表彰歴多数。
監修者
株式会社モニクルリサーチ
LIMO編集部記者/金融ライター
1996年生まれ。千葉県出身。一種外務員資格(証券外務員一種)保有。早稲田大学文化構想学部在学中から、まだネガティブなイメージで語られることの多かった「独身女性」が、実際には豊かなくらしを謳歌する「おひとりさま」であると謳う女性サイト編集に従事。
大学卒業後、株式会社良品計画で東京都内店舗の運営・勤務を経て、ライターおよび編集者として活動。女性のライフスタイルや意識調査と、日本年金機構や総務省統計局「家計調査」など公的資料・統計を絡めた記事作成が得意。ビジネス誌『PRESIDENT』、日本経済新聞「xwoman doors」など、紙からウェブまで様々な媒体にて取材・執筆を重ねる。
現在は、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、最新データから読み解く財政事情や資産運用、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、貯蓄、NISAなどのテーマを中心に編集・執筆。趣味は散歩。(2024年6月28日更新)