4. 「月3万円・20年間」を利回り3%で運用したシミュレーション
新NISAのつみたて投資枠で「月3万円・20年間」で運用した場合の結果を確認していきます。
4.1 シミュレーション結果
上記を見ると、20年間で1000万近くの資産となり、そのうち265万円は利益でした。
低金利の現代において、預貯金だけでここまでの資産を築くのは難しいでしょう。
次の章では、調査結果で最も多かった「5万円」での積立投資をシミュレーションします。
5. 「月5万円・20年間」を利回り3%で運用したシミュレーション
新NISAのつみたて投資枠で「月5万円・20年間」で運用した場合、どれくらいの資産になるのか確認しましょう。
5.1 シミュレーション結果
元本1200万円に対し、利益が442万円という結果になりました。
ちなみに通常は利益に対して約2割が課税されますが、NISAでは利益が非課税となります。
課税口座での資産運用に比べても効率的に資産が増やせるのも嬉しいポイントですね。
今回のシミュレーション結果は、安定して利回り3%を保っている前提となっています。実際には投資信託などを用いた資産運用には元本割れのリスクが伴うことに注意が必要です。
執筆者
AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。中央大学商学部経営学科卒業後、いちよし証券株式会社に入社。国内外の株式や債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約9年間従事。特に投資信託、債券の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。現在は、個人向け資産運用のサポート業務を行う。表彰歴多数。
監修者
株式会社モニクルリサーチ
LIMO編集部記者/金融ライター
1996年生まれ。千葉県出身。一種外務員資格(証券外務員一種)保有。早稲田大学文化構想学部在学中から、まだネガティブなイメージで語られることの多かった「独身女性」が、実際には豊かなくらしを謳歌する「おひとりさま」であると謳う女性サイト編集に従事。
大学卒業後、株式会社良品計画で東京都内店舗の運営・勤務を経て、ライターおよび編集者として活動。女性のライフスタイルや意識調査と、日本年金機構や総務省統計局「家計調査」など公的資料・統計を絡めた記事作成が得意。ビジネス誌『PRESIDENT』、日本経済新聞「xwoman doors」など、紙からウェブまで様々な媒体にて取材・執筆を重ねる。
現在は、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、最新データから読み解く財政事情や資産運用、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、貯蓄、NISAなどのテーマを中心に編集・執筆。趣味は散歩。(2024年6月28日更新)