3. 【年金】第1号被保険者・第2号被保険者・第3号被保険者の加入者はどれくらいか

では、公的年金は第1号被保険者・第2号被保険者・第3号被保険者別でどれくらいの人が加入しているのでしょうか。

厚生労働省・日本年金機構「知っておきたい年金のはなし」によれば、以下のとおりです。

  • 第1号被保険者(20歳以上60歳未満の農業者、自営業者、学生、無職の人など):1405万人
  • 第2号被保険者(会社員・公務員など):4618万人
  • 第3号被保険者(第2号被保険者に扶養され、年収130万円未満の20歳以上60歳未満の配偶者):721万人

※令和4年度の数値。

最も多いのは第2号被保険者であり、次に第1号被保険者、第3号被保険者の順でした。

4. 2024年度の年金額は2.7%増額。年金は毎年度改定される

年金について確認してきましたが、もう一つ知っておきたいのが、年金額は毎年度改定されることです。

厚生労働省が公表した2024年度の年金額例を見てみましょう。

2024年度の年金額(厚生年金・国民年金)

2024年度の年金額(厚生年金・国民年金)

出所:厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」

4.1 2024年度の年金額の例(国民年金と厚生年金):月額(前年度比)

  • 国民年金(満額):6万8000円(+1750円)
    • 昭和31年4月1日以前生まれの方は月額 6万7808 円(+1758 円)
  • 厚生年金※:23万483円(+6001円)

※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」。

上記のように2024年度、また2023年度も物価高により増額となりました。

ただし、注意したいのが物価ほどは増額されていないことです。これはマクロ経済スライドによる調整が入ったためであり、今後現役世代の方が年金を受給する頃には、今よりも下がる可能性はあるでしょう。