2.1 2024年は定額減税額も確認
年金振込通知書が届いたら、「定額減税がされているか」の確認もしておきましょう。
定額減税とは、年金から天引きされている「所得税」と「住民税」が、一定額控除される制度となっています。
所得税は2024年6月から、住民税は2024年10月から減税が開始となり、年金振込通知書には定額減税がされた後の税額が記載されています。
所得税・住民税それぞれの「支払い額」と「参考:前回支払額」との差額が、おおよその定額減税額になるため、減税が正しくされているかチェックしておけると良いです。
3. 年金からどのくらい税金や社会保険料が天引きされる?
では最後に、年金からどのくらい税金や社会保険料が天引きされるか、目安金額を確認しておきましょう。
総務省の「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」による、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における家計収支は下記のとおりです。
- 実収入(総支給額):24万4580円
- 可処分所得(手取り収入):21万3042円
- 非消費支出(税金・社会保険料):3万1538円
- 消費支出:25万959円
上記の統計では、総支給額の10〜15%が税金・社会保険料として天引きされていることがわかります。
なお、具体的な天引き額は、お住まいの地域や扶養家族の有無などによっても変わり、個人差があるため、上記はあくまで参考目安の金額として留意しておけると良いでしょう。