3. 財政検証の結果は夏頃に公表。アンテナをはっておこう
本記事では、2024年の財政検証で検討される「特に知っておきたい3つの改革案」について紹介していきました。
財政検証により改正案が実際に導入された場合、私たちの生活に大きく影響するものばかりです。
2024年の財政検証の結果や今後の方針などは、8月頃に出される予定のため、しっかりとアンテナをはって確認しておけると良いでしょう。
4. 参考:「国民年金・厚生年金」平均受給額は月額いくら?
最後に、現在の老齢年金の支給水準を参考として確認しておきましょう。
4.1 国民年金の受給額(月額)
- 全体:5万6316円
- 男性:5万8798円
- 女性:5万4426円
4.2 厚生年金の受給額(月額)
- 全体:14万3973円
- 男性:16万3875円
- 女性:10万4878円
※国民年金を含む
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金・厚生年金を受給する人たちの平均受給額は上記のとおりでした。
公的年金の収入だけで生活できる高齢者世帯は、そう多くないと想像できます。
今後、さらに少子高齢化が進めば、より年金支給額は減額されるでしょう。こうした現状を踏まえ、自身で老後対策を進めていきたいものです。
参考資料
- 日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」
- 厚生労働省「令和6年財政検証の基本的枠組み、オプション試算(案)について」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「た行 第3号被保険者」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
和田 直子