株式市場の振り返り-日経平均株価は続落、値幅の狭いレンジ内での動き

2018年5月16日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,717円(▲100円、▲0.4%) 続落
  • TOPIX 1,800.3(▲4.8、▲0.3%) 続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,127.0(▲14.8、▲1.3%) 続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:890、値下がり銘柄数:1,120、変わらず:73
  • 値上がり業種数:12、値下がり業種数:21
  • 年初来高値更新銘柄数:100、年初来安値更新銘柄数:46

東証1部の出来高は16億2,672万株、売買代金は2兆6,028億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。引き続き特段目立ったニュースはありませんでしたが、各社の決算発表などを手掛かりに、緩やかなリスクオンモードが続いたと見られます。売買代金も減少こそしたものの、2兆5,000億円を上回りました。

そのような中、NY市場の下落を受ける形で、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。しかし、値幅の狭いレンジでの動きとなり、高値(▲22円安)と安値(▲122円安)の差はわずか100円となっています。続落となりましたが、終値では何とか22,700円台を維持しました。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けています。

東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は連日で1,000億円を上回る

東証マザーズの出来高は6,359万株、売買代金は1,154億円となり、いずれも前日より増加しました。まだ特筆すべき高水準の商いではありませんが、個人投資家の物色意欲の回復が感じられた取引でした。売買代金は連日で1,000億円の大台を上回っています。

一昨日発表されたメルカリ(4385)の上場承認決定が明るい材料となった可能性もあります。なお、メルカリの上場予定日は6月19日です。

ただ、総合指数は利益確定売りが増えた結果、大幅下落となる続落で引けました。買い意欲が増えてこないと、1,100ポイント割れも間近になるでしょう。

MUFGが7日ぶり反落、ソフトバンクグループも大幅安

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が大幅安となり、ファーストリテイリング(9983)や京セラ(6971)も大きく値を下げました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が7日ぶりの反落となり、一連のシェアハウス融資問題の社内調査結果を公表したスルガ銀行(8358)が一時▲14%安に迫る暴落となっています。

その他では、パナソニック(6752)や日立製作所(6501)などハイテク株の一角が売られ、三井不動産(8801)が大幅下落となったのが目を引きました。

一方、リクルートホールディングス(6098)とエーザイ(4523)がいずれも大幅高で年初来高値を更新しました。また、トヨタ自動車(7203)やマツダ(7261)など自動車株の一角も堅調に推移して引けています。

新興市場では、連日でストップ安だった中村超硬(6166)が一時▲20%安の暴落となり、3日連続のストップ安は免れたものの、またしても暴落で引けました。また、インターネットインフィニティー(6545)がストップ安の暴落となっています。一方、メタップス(6172)が値を飛ばしてストップ高となりました。

青山 諭志