2018年5月15日に行われた、株式会社ジーンズメイト2018年3月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料
スピーカー:株式会社ジーンズメイト 代表取締役社長 冨澤茂 氏
2018年3月期決算説明会 ハイライト
冨澤茂氏:ジーンズメイトの富澤でございます。よろしくお願いいたします。さっそく決算説明会に入らせていただきます。
まずハイライトでございます。
1番目、既存店売上高(13.3ヶ月比較)が15期ぶりに対前年比をプラスに転換。
2点目、構造改革進展により、4Q会計期間比較につきましても、3Qから継続して営業利益改善を達成。
3点目、強化を進めるレディース部門で着実な増収を達成(前期比113パーセント)。
2018年3月期<損益計算書>
決算概要及び来期の業績見通しでございます。
まずPLでございます。こちら13.3ヶ月決算になっておりますので、前期比を表示しておりません。期初計画は下回っておりますが、さまざまな取り組みにより、着実に赤字幅が縮小している状況でございます。
今期は営業利益がマイナス6億900万円、当期純利益がマイナス7億8,900万円といった結果でございます。
構造改革を先行している関係で、期末店舗数は前期94店舗でしたが、今期は81店舗ということで13店舗減っている状況です。
2018年3月期<貸借対照表>
BSでございます。こちらは自己資本比率68.8パーセントと、健全な水準を維持している状況です。
2018年3月期<既存店売上高推移>
既存店の売上高推移でございます。
横に長いグラフになっておりますが、2017年2月20日にRIZAPグループに入らせていただきまして、さまざまな取り組みを実施して、既存店売上高はとくに下半期から好調に推移している状況で、足元3月になりますが、前期比で140パーセントと非常に好調に推移しております。
2018年3月期<既存店年度売上高推移>
こちらも非常に横に長いグラフになっておりますけれども、既存店の年度の売上高です。
一番左端になりますが、前年を超えた2003年以降、非常に厳しい状況が続いておりましたが、今期は15期ぶりに前年を上回る106パーセントという数字となっております。
2018年3月期<第4四半期営業利益比較>
第4四半期の営業利益の比較でございます。左のグラフでございますけれども、12月、1月は前年赤字から黒字転換、2月は赤字幅の縮小、3月は大幅赤字から黒字への転換ということで、損益状況は着実に改善していると。
4Qの会計期間では2億3,100万円の営業利益改善となっております。
2018年3月期<3月度営業利益比較>
>少ししつこいですけれども、とくにこの3月度につきましては、左グラフにあるように非常に収益的には厳しい月度ではあったんですけれども、売上・粗利・販管費の圧縮という改善で、3月度の営業黒字化。
ジーンズメイトが1号店を出した1978年からちょうど今年で40年なのですけれども、こちらで創業以来初、3月度の単月営業黒字化を達成してございます。
過去には売上高のピーク240億円、経常利益も20億円達成していた規模はあるのですけれども、その時の3月度の単月については赤字でしたので、3月度が単月で営業黒字化したことによって、非常に構造改革は進んでいるんじゃないかなということで意識しております。
2018年3月期<通期業績見通し>
今期の通期の業績見通しでございます。
売上は92億円、営業利益は7,000万円と、赤字体質から反転させて黒字化の達成を目指していきたいと考えております。
①立地別品揃え強化:スクラップ&ビルド継続
今期の重点施策でございます。
まず1点目、立地別の品揃え強化ということで、レディース&インバウンド強化継続となっております。
まず立地別の店舗数比率についてです。今期出退店計画ということで、出店で20店舗、退店で15店舗と計画しております。こちらにより、SCと路面店の店舗数比率が逆転になってまいります。
①立地別品揃え強化:SC向けレディース・雑貨強化型店舗
SC化に向けて、まずレディース・雑貨強化店舗ということで、こちらは3月20日にオープンした新静岡のセノバの中に入っている店舗でございますが、オープンから累計の予算比で127パーセントと非常に好調に推移している状況です。
①立地別品揃え強化:アウトドアプロダクツ新店紹介
こちらはもう1つの業態で、弊社のFCで展開しているアウトドアプロダクツの店舗でございます。こちらの業態も今まで通常店のみだったのですけれども、今回初めてジアウトレット広島店ということで、アウトレットのタイプも出店させていただいて、こちらも累計予算比106パーセントと好調に推移しております。
①立地別品揃え強化:レディース&雑貨への注力
品揃えの強化ですけれども、レディース&雑貨への注力ということで、レディースは今期も1.13倍と伸びておりますが、来期はさらに1.39倍といったところまで継続成長を計画しております。
①立地別品揃え強化:都心店インバウンド需要へ注力
とくに都心路面店のインバウンドの需要への対応ということでございますけれども、前期は2.05倍と非常に伸びておりますので、こちらへの対応も強化して、さらに今期も1.5倍と計画して、対応を強化していきたいと考えております。
②MD改革推進:ランキングMD導入
2点目、MD改革推進です。
まずはランキングMD導入ということで、MD(マーチャンダイジング)の中の基本的なことになってきますけれども、まず全社のリソースをSランク商品の開発・販売に注力させるということで、店頭のプロモーションも含めて、とにかくSランク商品、全体の売上高の40パーセントを構成する商品の開発・販売に徹底的に注力していきたいと。
こちらにより効率が上がることもあって、売上高と粗利高の最大化に繋げていきたいと考えております。
②MD改革推進:粗利率改善の取組み
粗利率改善の取組みです。
値入率の改善ということで、今お話ししたSランクの商品のスケールメリットを活かした仕入先への原価交渉と。
原価を交渉するだけではなくて、価格戦略をしっかり見直して、適正売価でかつ競争力のある商品を徹底していきたいと考えております。
これにより、粗利率の改善で今期の粗利率は50パーセント、前期実績+4ポイントの改善を計画しています。
③EC強化とオムニチャネル化推進-1
3点目、EC強化とオムニチャネル化推進です。
ECは今期も強化して、売上で1.54倍、来期さらに1.63倍ということで6億円の計画となっています。
③EC強化とオムニチャネル化推進-2
去年(2017年)6月にアプリも導入しまして、会員数114,092人と順調に伸ばしてきておりますので、こちらの活用も最大限考えていきたいと思っております。
④グループシナジー:シェアリングサプライチェーン
最後にグループシナジーでございます。
こちらはシェアリングサプライチェーンへの参画により、今期グループの物流統合を進めています。物流をグループに移管し、物流効率を大幅に改善していきますので、コストも十分下げていけるんじゃないかなと考えています。
サマリー:今期重点施策
こちらはサマリーされたものです。
営業黒字化へ向けて
今、お話ししたような内容をしっかり推し進めることで、今期黒字化に繋げていきたいと考えております。
業績推移
最後に直近のトピックでございますけれども、4月度の前年比速報を開示させていただいておりますが、過去5年間で見ると最高の売上高を達成して、収益的にも4期ぶりに4月度単月で営業黒字化を達成しているという状況になっておりますので、こちらを継続して今期通期の営業黒字化を目指していきたいと考えております。
以上でございます。ありがとうございました。