株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反落、23,000円台回復はまだ遠く

2018年5月15日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,818円(▲47円、▲0.2%) 4日ぶり反落
  • TOPIX 1,805.1(▲0.7、▲0.04%) 4日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,141.8(▲4.3、▲0.4%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:994、値下がり銘柄数:1,007、変わらず:82
  • 値上がり業種数:17、値下がり業種数:16
  • 年初来高値更新銘柄数:120、年初来安値更新銘柄数:41

東証1部の出来高は17億3,046万株、売買代金は2兆7,419億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。前日に続き特段目立ったニュースはありませんでしたが、各社の決算発表などを手掛かりに、緩やかなリスクオンモードが続いたと見られます。売買代金も3兆円にはまだ遠い状況ですが、相応の水準になりました。

そのような中、日経平均株価は弱含みの値動きとなりました。寄り付き直後には一時+46円高まで上昇しましたが、すぐにマイナス圏に沈み、後場は一度もプラス圏へ浮上することなく終わりました。

ただ、大引け前に一時▲60円安まで下落したものの、その後は下押しすることなく引けており、底堅さを印象付けたと言えそうです。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、わずかに下落して引けました。

東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は17日ぶりに1,000億円を回復

東証マザーズの出来高は5,316万株、売買代金は1,047億円となり、いずれも前日より増加しました。まだ特筆すべき高水準の商いではありませんが、個人投資家の物色意欲の回復が感じられた取引でした。売買代金は17日ぶりに1,000億円の大台を回復しています。

昨日発表されたメルカリ(4385)の上場承認決定が明るい材料となった可能性もあります。なお、メルカリの上場予定日は6月19日です。

総合指数は利益確定売りにやや押された結果、小幅下落となる反落で引けました。

三菱地所が一時▲6%超安の急落、営業赤字予想のパイオニアは一時▲10%超安

個別銘柄では、前日に記録的な大爆騰となった資生堂(4911)が大幅反落となり、トレンドマイクロ(4704)、リクルートホールディングス(6098)、武田薬品工業(4502)なども大幅安となりました。

また、前日に決算発表を行った三菱地所(8802)が一時▲6%超安の急落となるなど、不動産株が大幅反落となっています。

その他では、今期の営業赤字見通しを公表したパイオニア(6773)が一時▲10%超安の暴落となったことが目を引きました。

一方、テルモ(4543)が大きく値を上げて年初来高値を更新し、セブン&アイ・ホールディングス(3382)やアドバンテスト(6857)も高値更新となりました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が大幅上昇で6連騰になるなど、大手銀行株の上昇が目立っています。その他では、スズキ(7269)が大幅上昇となるなど、自動車関連の一角が大きく買われました。

新興市場では、前日にストップ安となった中村超硬(6166)が▲16%超安の暴落で、まさかの連日ストップ安となりました。一方で逆に、ビープラッツ(4381)は再び値を飛ばして、こちらもまさかの連日ストップ高で引けています。

青山 諭志