3. 元銀行員が見た!「富裕層の共通点」を金融のプロが解説
ここからは、元銀行員の筆者が考える「富裕層(お金持ち)の共通点」をお届けしたいと思います。
3.1 必要以上に贅沢せず「価値ある投資」をする
富裕層といえば高級レストランで食事をしたり、タワーマンションに住んだりと、いわゆる贅沢な暮らしを連想する人もいるかもしれません。
筆者が接した富裕層の人々にも普段の生活は意外と質素な方が多く、お金の使い方にメリハリがある印象を受けました。
たとえば、株式会社博報堂が公表した「新富裕層“インカムリッチ”生活者調査」レポート」では、世帯年収1500万円の世帯における消費意識として「今の生活を楽しむためにお金を使いたい」(21.2%)、「自分へのご褒美のために贅沢をしたい」(17.8%)といった意識が高い傾向にありました。
「健康や心の豊かさ」「時間やゆとり」のために積極的にお金を使う意識が高まっているようです。
どれだけお金があっても「無駄遣いしない」「自分が価値を理解しているものに投資する」という姿勢は私たちも真似できるところがあるかもしれませんね。
3.2 「信頼できる金融機関」や担当者をつくる
先述した株式会社野村研究所の調査によると、日本の富裕層には事業オーナー(=起業家)が多いとわかります。
金融資産1~5億円の富裕層では、その約3分の1が事業オーナーであることが明らかになりました。現役起業家は金融機関をはじめとした多くの専門機関への相談経験があり、なかでも金融機関を信頼する人の割合が多く見られました。
投資初心者の方には「資産形成を始めたくても、何から始めたらよいかわからない」という方もいるかもしれません。
そういった方は富裕層の行動を見習って、信頼できる金融機関や相談ができる人探しから始めてみるのもよいでしょう。
次の章からは、資産運用で賢く資産を築くためのポイントを解説していきます。