過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2023年6月8日) |
6月15日(木)は年金支給日です。年金は、偶数月にその前の月までの2カ月分が支給されます。毎月ではないので、偶数月を心待ちにされている方も多いことでしょう。
しかし、そんな公的年金からも天引きされる税金や保険料があることはご存じですか?
いざ年金受給が始まった時に「こんなに引かれるの?」と慌てても手遅れになってしまいます。そこで、本記事では、厚生年金や国民年金から天引きされるお金について解説していきます。
セカンドライフに向けた準備をしていくにあたり必要な知識となりますので、確認しておきましょう。
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1.【日本の年金制度】国民年金・厚生年金
最初に、簡単に日本の公的年金制度のしくみを確認しておきましょう。日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」による2階建て構造です。
1.1 国民年金(老齢基礎年金)
1階部分にあたる国民年金は、原則、日本に住む20~60歳未満の全ての人が加入します。保険料は一律でひと月1万6520円(2023年度)。40年間(480カ月)すべての保険料を納めると、老後、満額の国民年金(老齢基礎年金)を受給することができます。未納や免除期間があれば、満額から減額された分が支給される仕組みです。
1.2 厚生年金(老齢厚生年金)
2階部分にあたる厚生年金は、会社員や公務員などが加入します。厚生年金の保険料は、報酬によって計算され、勤務先の事業所と折半して毎月の給与や賞与から天引きされます。加入期間が長く、納めた保険料が高い、つまり現役時代の年収が高い人ほど将来の年金受給額が高くなる仕組みです(上限あり)。