6月14日は年金支給日です。

厚生労働省が公表した2024年度(令和6年度)の年金額によると、国民年金(老齢基礎年金)の一人分は、前年度比で1750円増加し、月額6万8000円となりました。

一方、厚生年金については、夫婦二人での支給額が23万483円です。これは、40年間会社員として月額43万9000円を稼いだ夫の厚生年金と、40年間専業主婦だった妻の国民年金を合算したものです。2023年度の厚生年金は22万4482円で、2024年度には6001円増加しています。

老後の不安が高まる現代社会では、老後資金を計画する上で公的年金の受給額を正確に把握することが重要です。

そこで、厚生労働省が公表した「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を基に、最新の年金受給額について確認していきましょう。

1. 【公的年金の仕組み】厚生年金と国民年金の2階建て

日本の公的年金は、国民年金と厚生年金の2階建て構造になっています。。

1.1 国民年金(1階部分)

  • 対象者:日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務があります。
  • 保険料:一律です。
  • 受給額:納付した期間に応じて決まります。

1.2 厚生年金(2階部分)

  • 対象者:公務員やサラリーマンなどが加入します。
  • 保険料:収入に応じた額を支払います(上限あり)。
  • 受給額:加入期間や納付額に応じて決まります。

個人によって加入する年金や納付期間が異なるため、将来の年金受給額には個人差があります

特に厚生年金は原則年収に応じた保険料を支払うため、個人差が大きくなりやすくなっています。

2. 年金振込通知書とは?

毎年6月には、金融機関の口座振込で年金を受け取っている方に対して「年金振込通知書」が送付されます。

この通知書は、6月から翌年4月までの2カ月に1回支払われる年金額を知らせるものです。

まだ年金の受給が始まっていない方には、誕生月に「ねんきん定期便」が送られます。ただし、「ねんきん定期便」の金額は額面であり、実際に振り込まれる金額とは異なるため注意が必要です。

届いた人はしっかり確認しておきましょう。