6月は年金支給月です。
しかも6月はその年度の支給額をもらえる、はじめての月。2024年度は物価高もあり、昨年度より2.7%増額となっていますから、楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、「年金だけで生活できるか」というとそれはまた別の話。
2024年度の年金額も増額とはいえ、マクロ経済スライドの調整により、実質的には目減りです。
今回は厚生年金と国民年金の平均月額を確認した後に、一般的な現代シニアの夫婦の年金額や生活費をみていきましょう。
1. 公的年金の仕組み
まずは、日本の公的年金の仕組みについておさらいしておきましょう。
1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
- 日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に、原則加入義務あり
- 保険料は一律
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが、国民年金に上乗せして加入
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
日本の公的年金は2階建てとなっています。
また、自営業や専業主婦などは国民年金に、会社員や公務員などは厚生年金に加入します。
ただし、現代は転職したり、ライフイベントによって働き方を変えたりなどする方も多いので、年金の加入状況や、厚生年金であれば支払う保険料は個人差が大きく出やすいでしょう。
では、現代シニアは厚生年金と国民年金を平均で、月額どれくらい受給しているでしょうか。グラフとともに確認します。