2. 【年齢別】シニアが抱える「退職年齢」に対する本音をチェック

「老後は何歳まで働く予定か」との設問に対して「60歳代」と答えた方と「70歳代」と答えた方それぞれの退職年齢に対する意見は以下の通りです。

【写真全4枚中3枚目】60歳代、70歳代の退職時期に対する意識

「60歳代」まで働く予定の回答を選択した人のなかで「理想通りの退職年齢」を選択したのは7割を超えました。

一方「70歳代」まで働く予定という回答者のうち「理想通りの退職年齢」の選択は3割程度。「理想の退職年齢より高い」という回答は6割を超えました。

この結果から、一般的な退職年齢である「60~65歳で退職したい」と希望している方が多いのに対して、一部の方は仕方なく70歳代まで働く予定であることが見受けられます。

2.1 老後も働く理由は「生活の資金を得るため」が最多

「老後は何歳まで働く予定か」の設問に関連して、働く理由についても結果が出ています。

回答の中では「生活のための資金」が他を圧倒し、8割以上の方が選択。次いで「趣味娯楽のための資金」「社会とのつながりを持ちたいから」となりました。

「生活のための資金」を選んだ理由については、現状年金がいつ頃/いくら程度もらえるかが不透明なため「できるだけ長く働いて安定した生活を送りたい」というものがありました。

また、家族や周囲に迷惑をかけないために、老後に必要なお金を貯めておきたいという意見も少なくありません。

「老後2000万円問題」なども話題になったことから、家族や自分自身の老後生活のためにできるだけ長く働こうと考える方が多いと考えられます。

「趣味娯楽のための資金」を選んだ理由は仕事をリタイアした後、趣味などに時間やお金を費やせるようできるだけ長く働いて蓄えておきたいとありました。

安定した生活を最優先にしながら、老後の楽しみや社会とのつながりを目的に長く働きたいという方もいるようですね。

調査結果から、老後の資金不足への不安から70歳代に定年を引き上げる方がいることが明らかになりました。

では、現代シニアはどれくらいの資産を抱えて老後生活を過ごしているのでしょうか。

次の章からは、60歳代・70歳代の貯蓄事情をチェックしていきましょう。