1. 【65歳以上・二人以上世帯の貯蓄】中央値は1588万円

同調査より、まずは世帯主が65歳以上の二人以上世帯の貯蓄現在高を確認します。

【写真1枚目/全4枚】65歳以上・二人世帯の貯蓄はどれくらい?

【写真1枚目/全4枚】65歳以上・二人世帯の貯蓄はどれくらい?

出典:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

上記によれば、貯蓄の平均値は2376万円と「老後2000万円問題」を超えます。2019年にはさまざまな意見が飛び交いましたが、平均は2000万円超でした。

しかし、平均は一部の富裕層に左右されます。より実態に近い、貯蓄保有世帯の中央値を確認すると1588万円という結果になりました。2000万円も貯められていないというのが実情でしょう。

【写真2枚目/全4枚】65歳以上・二人世帯の貯蓄分布は?

出典:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

貯蓄現在高は65歳以上世帯では「300万円未満」が14.8%、「300万円以上~2500万円未満」が51.9%、「2500万円以上」が33.3%です。

貯蓄2500万円以上と老後が安心できそうな世帯は3世帯に1世帯。「300万円以上~2500万円未満」世帯が最も多く、老後に不安を抱える方が多い結果となりました。