多年草は、数年以上生育を続ける植物。丈夫な性質で植えっぱなしでも育てることができるので、一年草のように苗を頻繁に植え付けたり、枯れた株を処分する必要がほとんどありません。

また、株自体が大きくなりやすく、多年草特有の野趣あふれる可憐な雰囲気の花と相まって、ガーデンの見映えもよくなります。

そこで今回はナチュラルガーデンにおすすめの多年草を参考価格などの情報とともに紹介します。これからの時期に美しい花を咲かせるものもありますよ。手間いらずでオシャレなガーデン作りの参考にしてくださいね。

1. 【ガーデニング豆知識】一年草・多年草・宿根草ってどこがちがうの?

【写真1枚目/全10枚】一年草・多年草・宿根草の違いとは?2枚目以降では「手間いらずのナチュラルガーデンが叶う多年草」をご紹介します1/10

一年草、多年草、宿根草の違いとは

出所:LIMO編集部作成

最初に、多年草・一年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。

  • 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物
  • 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある
  • 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。

2. ナチュラルガーデンにおすすめの多年草<クレマチスなど>

2.1 クレマチス

つる植物の女王「クレマチス」2/10

クレマチスの花。色はピンク

zzz555zzz/shutterstock.com

  • 学名:Clematis
  • 科名・属名:キンポウゲ科センニンソウ属

クレマチスは気品のある美しい花が楽しめるツル性植物です。一部は常緑ですが、多くは開花期が終わると葉を落とします。枯れたような見た目になりますが、開花期が近づくと芽吹き、再び花を咲かせます。

※参考価格:1000~2000円前後(3号ポット苗)

2.2 宿根サルビア

宿根サルビア(写真は「コモンセージ」)3/10

コモンセージの紫の花が群生している。

s74/shutterstock.com

  • 学名:Salvia
  • 科名・属名:シソ科アキギリ属

宿根サルビアは、ほぼ放任でも育てることができる植物です。地植えにすると大きくなりやすいのですが、その分、豪華な雰囲気を楽しめます。自由に切り戻しをしても、新芽を伸ばして大きくなるので、初心者も扱いやすいでしょう。

※参考価格:200~600円前後(3号ポット苗)

2.3 ホスタ(ギボウシ)

日陰の庭でも育つ、大きな葉が印象的な「ホスタ」4/10

ホスタ、別名ギボウシの葉。濃い緑の葉で、明るい緑色の縁取り。

Flower_Garden/shutterstock.com

  • 学名:Hosta
  • 科名・属名:キジカクシ科ギボウシ属

日陰でも育てることができるホスタは、大きな葉が印象的な多年草です。冬は地上部が枯れてしまいますが、春が近づくと芽吹き、やがて大きな葉が展開します。グランドカバープランツとして重宝する植物です。

※参考価格:300~800円前後(3号ポット苗)

3. ナチュラルガーデンにおすすめの多年草<ノコンギク、ビオラ・ラブラドリカなど>

3.1 ノコンギク

楚々としたたたずまいが美しい「ノコンギク」5/10

ノコンギクの花。花びらの色は薄い紫、中央部は黄色

ikwc_exps/shutterstock.com

  • 学名:Aster microcephalus var. ovatus
  • 科名・属名:キク科シオン属

ノコンギクは夏から秋にかけて開花する植物。控えめな雰囲気ながらも丈夫な性質なので、地植えにするとよく増えます。増やしたくない場合は鉢植えがおすすめです。日当たりのよいところで育てると、花つきがよくなります。

※参考価格:400~700円前後(3号ポット苗)

3.2 ビオラ・ラブラドリカ

濃いパープルの花と銅葉が美しい「ビオラ・ラブラドリカ」6/10

ビオララブラドリカの花。花の色は濃い紫。

Menno van der Haven/shutterstock.com

  • 学名:Viola labradorica
  • 科名・属名:スミレ科スミレ属

ビオラ・ラブラドリカは、濃いパープルの小花と銅葉が美しい多年草です。草丈が低いので、低木や大きめの植物の足元に植えるのもおすすめです。徐々に広がって増えていきますが、日当たりや土など、環境によっても異なります。

※参考価格:300円前後(3号ポット苗)

3.3 センテッド・ゼラニウム

可愛らしい小花と香りのよい葉が特徴的な「センテッド・ゼラニウム」7/10

センテッドゼラニウムの花。色はピンク。中央部の色は濃い。

Gurcharan Singh/shutterstock.com

  • 学名:Pelargonium Scented-leaved Group
  • 科名・属名:フウロソウ科テンジクアオイ属

可愛らしい小花と香りのよい葉が特徴的なセンテッド・ゼラニウムは、地植えにして、植えっぱなしでも育てられる植物です。寄せ植えのアクセントに重宝しますが、ガーデンのちょっとしたスペースに植えてみるのもおすすめです。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

4. ナチュラルガーデンにおすすめの多年草<シュウメイギク、ムスカリなど>

4.1 シュウメイギク

秋に上品な花を咲かせる「シュウメイギク」8/10

 シュウメイギクのピンクの花が咲いている。

Nadezhda Kharitonova/shutterstock.com

  • 学名:Anemone hupehensis
  • 科名・属名:キンポウゲ科イチリンソウ属

秋に開花するシュウメイギクも植えっぱなしで育てられる植物です。冬になると地上部は枯れ、春が近づくと葉が旺盛に茂り出します。秋まで花は咲きませんが、それまではグランドカバープランツとして楽しみましょう。

※参考価格:400~600円前後(3号ポット苗)

4.2 ムスカリ

ブドウのような花房がユニークな「ムスカリ」9/10

ムスカリの花。色は濃い青。

mizy/shutterstock.com

  • 学名:Muscari
  • 科名・属名:キジカクシ科ムスカリ属

ムスカリは植えっぱなしでも育てることができる球根植物です。ブドウのような花房がユニークで、春ガーデンのアクセントにおすすめです。分球して増えていくので、数年に一度は掘り起こして、秋に再度植え付けましょう。

※参考価格:50円前後(1球)

4.3 スイセン

植えっぱなしでも美しく育つ「スイセン」10/10

スイセンの花。花弁の色は黄色、中央部はオレンジ

Kurt Vansteelant/shutterstock.com

  • 学名:Narcissus
  • 科名・属名:ヒガンバナ科 スイセン属

ムスカリと同じく、スイセンも植えっぱなしで育てられる球根植物です。香りのよい花は早春から咲き始め、冬のガーデンを美しく彩ります。洋風ガーデンに似合う品種も多く出回っているので、他の植物との組み合わせも楽しめます。

※参考価格:100~200円前後(1球)

5. まとめにかえて

今回は、ナチュラルガーデンにおすすめの多年草を紹介しました。

ご紹介した多年草は、地植えにすれば水やりの必要がほとんどなく、手間をかけずに育てることができます。鉢植えで育てる場合は、毎日の水やりが必要になりますが、基本的なお世話のみでも栽培が可能です。

多年草を上手に植えると、緑豊かなナチュラルガーデンが実現します。存分に楽しんでくださいね。

LIMO編集部