4. 【まとめ】老後の収入と支出について考えてみよう

今回は還暦人の調査から60歳代・70歳代の現代シニアの貯蓄事情を確認してきました。

還暦人の調査や平均貯蓄額のグラフの通り、現代シニアのあいだでは十分に貯蓄できている世帯とそうでない世帯が二極化しているようです。

また、年金の受給額も多くはなく、年金だけで日々の生活費をまかなうのは難しいでしょう。

そこで重要なのが、現役時代からの早めの貯蓄です。計画的に資産を形成することで、老後の経済的な不安を軽減することができるでしょう。

また老後の突発的な支出にも対応できるように、早めの貯蓄を始めることが重要となります。

年金の見込額は変動するため、ご自身でも定期的に確認し、必要に応じて貯蓄計画を修正することも大切です。

貯蓄するには以下のような方法が効率的です。

  • 先取り貯蓄
  • NISA・iDeCoなどの税制優遇制度を活用
  • 私的年金(個人年金保険)などの用意

また、ご自身の年金見込み額については「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」を活用しましょう。

将来安心して老後を迎えるために、現役時代からの貯蓄について今一度考えてみてはいかがでしょうか。

4.1 【ご参考】60歳代・70歳代の貯蓄額一覧(金融資産非保有を含む)

<60歳代>

  • 金融資産非保有:33.3%
  • 100万円未満:8.5%
  • 100~200万円未満:4.7%
  • 200~300万円未満:2.8%
  • 300~400万円未満:4.3%
  • 400~500万円未満:2.4%
  • 500~700万円未満:3.5%
  • 700~1000万円未満:2.8%
  • 1000~1500万円未満:6.6%
  • 1500~2000万円未満:4.5%
  • 2000~3000万円未満:8.0%
  • 3000万円以上:15.1%

<70歳代>

  • 金融資産非保有:26.7%
  • 100万円未満:5.8%
  • 100~200万円未満:4.3%
  • 200~300万円未満:4.1%
  • 300~400万円未満:3.3%
  • 400~500万円未満:2.5%
  • 500~700万円未満:6.6%
  • 700~1000万円未満:5.1%
  • 1000~1500万円未満:8.6%
  • 1500~2000万円未満:5.3%
  • 2000~3000万円未満:8.2%
  • 3000万円以上:17.3%

参考資料

中本 智恵