年収は選択した業種で決まっている!? 本当は残酷な就職活動

Elegant Solution/shutterstock

「仕事はやりがい!が大事で、お金はその次」と考える人も多いのではないでしょうか。大学生で将来就職先を考えている人にとってはどこの業界を選択しようかな、どこの会社に強めようかなと考えている人も多いかと思います。その一方で自分が希望する職業の業種ではどれくらいの平均給与を手にしているのかを知っておくのもよいでしょう。

全業種平均給与は422万円!

今回は国税庁の平成28年のデータをもとに見ていきます。

その中で業種別の1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与を開示しています。

続きを読む

業種平均は421.6万円。対前年比は+0.3%とほぼ横ばいです。

  • つみたてNISAでも買える、とことんコストにこだわったファンドeMAXIS Slim。ネットで人気の先進国株式ファンドもラインナップ [PR]

最も高い業種と低い業種はどこか

そして最も年収が高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」で769万円。インフラを支える業種は安定していることもあるのでしょうか、平均給与が最も高くなっています。

次いで高いのが、「金融業, 保険業」の626万円。金融機関は給与が高いというのは多くの方もイメージとしてはお持ちでしょうが、データでもそれが言えます。学生の就職人気ランキングでも金融機関は人気の就職先です。やりがいとともに給与水準が学生の頭の中にあるのでしょうか。

そして最も平均給与が低いのは「宿泊業, 飲食サービス業」の234万円。いずれの業種も外国人旅行客で注目されるインバウンドと関係のある業界ですが、年収はもっとも低い業種とされています。外食産業など人手不足が叫ばれる割には、年収が低いというのは不思議です。今後、人件費の上昇とともに給与は上昇していくのでしょうか。注目です。

業種別平均給与一覧

以下、業種別の平均給与をあげておきます。

建設業

  • 473.2万円
  • +1.1%(対前年伸び率)

製造業

  • 492.8万円
  • +0.6%(対前年伸び率)

卸売業, 小売業

  • 363.8万円
  • +1.5%(対前年伸び率)

宿泊業, 飲食サービス業

  • 234.3万円
  • ▲0.8%(対前年伸び率)

金融業・保険業

  • 625.9万円
  • ▲2.1%(対前年伸び率)

不動産業, 物品賃貸業

  • 441.4万円
  • +4.1%(対前年伸び率)

電気・ガス・熱供給・水道業

  • 769.4万円
  • +7.5%(対前年伸び率)

運輸業, 郵便業

  • 422.6万円
  • +2.1%(対前年伸び率)

情報通信業

  • 574.8万円
  • ▲0.1%(対前年伸び率)

医療, 福祉

  • 388.5万円
  • +0.1%(対前年伸び率)

学術研究, 専門・技術サービス業, 教育, 学習支援業

  • 502.7万円
  • +0.4%(対前年伸び率)

複合サービス事業

  • 421.8万円
  • ▲0.7%(対前年伸び率)

サービス業

  • 341.1万円
  • ▲1.2%(対前年伸び率)

農林水産・鉱業

  • 294.4万円
  • ▲3.9%(対前年伸び率)

ー就職先を決める前に知っておきたい業種別平均給与ー

青山 諭志

参考記事

ニュースレター

メールアドレスをご登録いただくと、毎朝LIMOの更新情報をお届けいたします。

慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。