2. 月々3万円ずつ預貯金に回した場合と投資に回した場合の比較
金融庁の「つみたてシミュレーター」をもとに、月々3万円ずつ預金に回した場合と貯蓄した場合の65歳時点での投資開始年齢別の資産額をまとめました。
預金金利は大手銀行の定期預金の例をもとに、0.025%として計算しています。
なお、投資した場合の利回りは4%としています。
【投資開始年齢:65歳までの投資年数・総投資元本・預金(0.025%)・投資利回り(4%)】
- 30歳:35年・1260万円・1266万円・2741万円
- 35歳:30年・1080万円・1084万円・2082万円
- 40歳:25年・900万円・903万円・1542万円
- 45歳:20年・720万円・722万円・1100万円
預金金利は2024年5月現在において低い水準を維持しており、長期で預けていてもほとんど金利収入を得られません。
35年運用しても得られる金利は合計でわずか6万円程度です。
これに対して、投資は複利効果が働くため、4%の利回りでも相応に資産を増やしていけます。
35年間投資を継続すると、35年間の総投資元本対比で倍以上に増やすことが可能です。
30年でも元本対比で1000万円以上増やすことができます。
ただし、積立投資においては「リスク」を考えておくことも非常に重要です。
次章にて解説します。
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)