お庭やベランダの日当たりが気になり、植物を迎えるのをためらっていませんか?

「植物にはたっぷりの日差しが不可欠」と思われがちですが、自然界の森の木陰に自生する植物のように、柔らかな明るい日陰を好む品種も数多く存在します。

数時間だけ日が当たる半日陰は、葉焼けを防ぎ、葉色や花色をしっとり美しく保ってくれる理想的な環境でもあるのです。

環境に合った植物を選べば、根付くまでの初年度や極端な乾燥時を除き、水やりの手間も軽減されます。

今回は、日陰の庭(シェードガーデン)ならではの落ち着いたトーンを活かし、シックで洗練されたお庭を作ってくれるおすすめの多年草3選を、参考価格とともにお届けします。

1. 半日陰の庭でもキレイに育つ《大人シックな多年草3選》

それではさっそく、日陰の空間をグッとおしゃれにしてくれる、とっておきの植物たちを見ていきましょう!

1.1 ヒューケラ

ヒューケラ1/6

ヒューケラの鉢植えが並んでいる。色とりどりのリーフプランツ。

claire norman/shutterstock.com

日陰のガーデニングで欠かせない存在といえば、カラーリーフの代表格であるヒューケラです。深いワインレッドやキャラメル色、鮮やかなライムグリーンにシルバーがかった葉脈が入るものなど、驚くほど多彩なバリエーションが魅力です。

直射日光が当たると葉焼けを起こしやすい性質があるため、明るい日陰や半日陰が定位置。寒さにも強く、冬の間も美しい葉色を保ってくれる常緑性なので、一年を通して庭のアクセントとして活躍してくれます。

春から初夏にかけては、細い茎をスッと伸ばし、小さなベル型の愛らしい花を咲かせる姿も楽しめます。ただ、高温多湿が苦手なので、夏場は「蒸れ」に注意してあげてくださいね。

また、植え付ける際は成長点が土に埋まると腐りやすいため、やや「浅植え」にしてあげるのが元気に育てるコツですよ。

※参考価格:600~800円前後(3号ポット苗)

1.2 ヒメシャガ

ヒメシャガ2/6

ヒメシャガの花。色は薄い紫

Shingo76Misumaru/shutterstock.com

和の風情を感じさせる楚々とした佇まいが魅力のヒメシャガ。初夏に、薄紫色や白色の涼しげな花を咲かせるアヤメ科の多年草です。

同属のシャガとよく似ていますが、ヒメシャガは草丈が15~30cm程度と非常にコンパクト。そのため、限られたスペースの小道沿いや、ベランダでの鉢植え栽培にもぴったりです。

落葉樹の下などの明るい日陰を好み、和風の庭だけでなく、自然な雰囲気のイングリッシュガーデン、ナチュラルガーデンにもよく馴染みます。

冬の間は地上部を枯らしてお休み(休眠)しますが、枯れたわけではないので、春の芽吹きを優しく見守ってあげてくださいね。また、極端な乾燥を嫌うため、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたっぷりとお水をあげましょう。

※参考価格:600~800円前後(3号ポット苗)

1.3 アジュガ

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アジュガの花。色は紫。葉は緑いろにピンクが混じる。

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地を這うように横へ広がって育つアジュガは、日陰の頼もしいグランドカバープランツです。春になると、ロゼット状に広がった葉の間から花茎を立ち上げ、紫やピンクの小花を穂のように咲かせて足元を華やかに彩ってくれます。

とくに銅葉(ブロンズリーフ)を持つ品種はシックでおしゃれ。日陰の少し暗い空間でも、大人っぽく洗練された雰囲気を演出してくれます。

非常に繁殖力が強く、環境が合うと驚くほど広がります。隣の敷地や、他の植物のスペースまで広がってしまわないよう、時々スコップなどで根を切って整理してあげると、美しい景観を保てますよ。

また、蒸れには少し注意が必要なため、梅雨前などに混み合った葉や終わったお花を整理して風通しを良くしてあげると、さらに元気に夏を越してくれますよ。

※参考価格:200~500円前後(3号ポット苗)

2. お迎えしてみませんか、シェードガーデンを彩る野趣あふれる植物たち

日当たりがイマイチな場所でも、その環境を好む植物を選ぶことで、美しいガーデニングを楽しむことができます。

今回ご紹介したヒューケラ、ヒメシャガ、アジュガは、どれも直射日光を避けた半日陰の環境で生き生きと育つ多年草です。

葉の模様や色合いを組み合わせてコントラストを楽しんだり、季節ごとの可憐な花を愛でたりと、日陰だからこそ叶う落ち着いたトーンの庭づくりを、ぜひご自宅のスペースで満喫してみてはいかがでしょうか。

3. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?

日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い4/6

日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違いとは?

出所:LIMO編集部作成

さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。

  • 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
  • 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
  • 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
  • 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。

「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。

可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。

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LIMOガーデニング部