4. 【比較】持株会とNISA…どちらがおすすめ?
現在、勤務先の持株会で定期的に自社株を購入している場合、一般的に課税口座で買付し、そのまま保有・売却していることになります。
一方、NISAでは投資信託や株式を非課税で資産運用できます。課税口座で自社株を買い続けるよりも、NISAの方がお得に資産運用できる可能性があるといえるでしょう。
持株会のメリットには、時価より安く自社株を購入できたり、会社の成長に期待が持てたりする点が挙げられます。
しかし、税金という点では、NISAの方が魅力的といえるかもしれません。
持株会とNISAのメリットとデメリットを比較検討し、両方を組み合わせて資産運用をするのがおすすめです。
税金メリットを考慮してNISAだけの資産運用に切り替えるなど、自分に合った方法を選択するようにしましょう。
5. ファイナンシャルプランナーから一言
「相続で親からもらった株式をNISA口座に移管したい」
「自分のNISA非課税枠は使い切ってしまったので、自分の株を妻に贈与して妻のNISA口座に移管したい」
自社株に限らず、こうしたNISAの移管に関するご相談を受けることもあります。
しかし、NISAでは、課税口座や2024年以前の旧NISA口座からの商品の移管は一切できません。
NISAは、新規で商品買付をしてお金を増やしていく制度。ぜひ覚えておきましょう。
6. まとめ
実際にNISAで資産運用を始めると、新たな疑問が湧いてくるケースがあります。
そのような場合は、金融庁や日本証券業協会、大手証券会社などのホームページから情報を集めて、ひとつひとつ疑問を解決していくことが大切です。
不安を払拭しながら、ぜひ長期的に資産運用に取り組んでいきましょう。
参考資料
下中英恵FP事務所 下中 英恵