2. 銀行業界の平均年収

では、銀行の平均事情について東京商工リサーチの調査結果をもとに確認しましょう。

2.1 平均年収が高い銀行

東京商工リサーチの調査結果によると、平均年収が高い銀行第1位はあおぞら銀行で、平均年収は869万6000円でした。

前年度の2位から1位に順位が上昇し、15年ぶりにトップに返り咲いています。

第2位は三井住友銀行で、平均年収は842万8000円でした。

前年度の1位から2位に順位を後退させています。

都市銀行では、最も平均年収が高くなりました。

2.2 大手や地方銀行の差

大手銀行と地方銀行の給与差は、161万8000円でした。

第二地銀との差は245万2000円となっています。

銀行の規模における給与格差は、ますます拡大する可能性が高いです。

2.3 増加幅は過去最大

同調査によると、国内69銀行の2022年度の年間給与は617万8000円で、前年より11万円増加しています。

年間給与が増えた銀行が減少した銀行の数を上回るのは、2年連続とのことです。

ただし、年間給与のピークは2006年度の648万3000円なので、まだまだ届いていない現状がわかります。

今後の賃上げの機運にも注目が集まります。