株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反落、終わってみれば“寄り天“

2018年5月2日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,472円(▲35円、▲0.2%) 4日ぶり反落
  • TOPIX 1,771.5(▲2.6、▲0.2%) 続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,147.7(+11.2、+1.0%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,218、値下がり銘柄数:782、変わらず:83
  • 値上がり業種数:13、値下がり業種数:20
  • 年初来高値更新銘柄数:60、年初来安値更新銘柄数:25

東証1部の出来高は14億4,603万株、売買代金は2兆4,046億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。大型連休の谷間としては、売買代金は多くもなく少なくもない商いだったようです。

そのような中、日経平均株価は取引時間の大半をマイナス圏で推移しました。寄り付きは+60円高となったものの、直後からマイナス圏に転落し、前場の後半には一時▲81円安まで下落する場面がありました。その後やや戻したものの、小幅下落となる4日ぶりの反落で引けています。結局、終わってみれば“寄り付き天井”という結果となりました。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けました。GW後半前ということで売り買いが交錯したようです。

東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は10日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は3,693万株、売買代金は593億円となり、いずれも前日から小幅減少となりました。個人投資家の物色意欲が回復せず、出来高は4日連続で4,000万株割れとなり、売買代金も10日連続で1,000億円を割り込む低調な商いだったようです。

なお、総合指数は反発となりました。しかし、1,200ポイント回復にはまだ相当な時間を要しそうであり、1,100ポイント割れの懸念も残っています。

富士フイルムホールディングスが後場に入って急落、3カ月前の衝撃を再現

個別銘柄では、自動車株が軒並み下落。既に決算発表が終わったホンダ(7267)とマツダ(7261)が大幅安となり、日野自動車(7205)は3日連続で年初来安値を更新しました。

また、米国ゼロックス社との経営統合の雲行きが怪しくなったというニュースが流れた富士フイルムホールディングス(4901)が、後場寄り付きから急落し、一時▲6%超安まで売られたのが注目を集めました。3カ月前の衝撃的な急落が再現されたようです。

5月2日の富士フイルムHDの株価推移

一方、前日に決算発表を行ったJT(2914)が+6%高に迫る急騰となり、同じく決算発表のヤマトホールディングス(9064)は+6%超高となって年初来高値を更新しました。

また、村田製作所(6981)、アルプス電気(6770)、ローム(6963)など電子部品株の一角が大きく買われています。なお、前日に急落したソニー(6758)は小幅反発に止まりました。

新興市場では、ドリコム(3793)が急落し、ファイバーゲート(9450)やシルバーライフ(9262)も大幅安となりました。一方、ソウルドアウト(6553)が続伸となり、年初来高値を更新しています。

青山 諭志