3. ねんきん定期便・ねんきんネットで年金見込額をチェック

老後に向けて最低いくら準備すべきかは、老後の家計収支によって異なります。

しかし、未来の家計収支を確定することはできないため、いま分かる範囲・想定できる範囲で老後対策を進めていくことになるでしょう。

このうち、年金収入については最も読みづらいと思いますが、現時点の加入期間や保険料納付状況における年金見込額は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認することが可能です。

ねんきん定期便は、毎年の誕生月に郵送されてきますので、年に一度、老後対策を見直す機会にすると良いでしょう。

4. 自分に合う方法を探して効率良く老後資金をつくる

本記事では、還暦を迎える人の意識や思い、そして年金生活を送る世代の年金収入を見てきました。

若い世代の人にとって「老後」はまだまだ先のことかもしれません。

しかし、老後の主な収入源となるであろう公的年金が、国民年金で平均月額5万円台、厚生年金で平均月額14万円台です。

長い老後生活を過ごすには、不安な水準ではないでしょうか。

老後を安心して迎えるには、安心できるほどの老後資金を確保しておきたいものですね。

老後2000万円問題が話題となりましたが、2000万円あっても足りない世帯もあるでしょう。

これほどの大きな資金は一朝一夕で準備できるものではありません。早いうちから、少額でコツコツ積み上げていくことができれば、毎月の負担も軽くなります。

老後資金をつくる方法として、国はNISA(ニーサ:少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金制度)を用意しています。

いずれもメリット・デメリットがあるため、全ての人にとって最適な制度とはいえないでしょう。

近年は、非常に多くの金融商品があります。情報収集して、自分に最も合う方法を見つけて老後資金を確保していきましょう。

参考資料

和田 直子