3. 大学の学費準備に児童手当を活用
児童手当は大学の学費準備のために積み立てましょう。児童手当は中学校卒業までの子どもを養育している保護者に支給されるお金です。支給額は以下のとおりです。
- 0歳〜3歳未満:一律1万5000円
- 3歳〜小学校修了前:1万円(第1子・2子)、1万5000円(第3子以降)
- 中学生:一律1万円
たとえば、0歳から15歳までの15年間、児童手当を全額貯蓄に回した場合、利息を除いても約200万円が貯まる計算です。
支給された児童手当を生活費などに使ってしまわずに積み立てると、必要な学費の一部を準備できます。
現在の児童手当には保護者の所得制限がありますが、2024年10月からは所得制限撤廃の他、以下のような改正が予定されています。
- 支給を高校生まで拡充
- 第3子以降は月額3万円
この改正により、より多くの学費を児童手当で準備できるようになるでしょう。
4. 子どもが生まれたらすぐに教育費準備を始めましょう
教育費は幼稚園から大学までトータルで、数百万円から1000万円以上かかります。特に私立に進学する場合、学費負担が大きくなるため、早めの準備が重要です。
教育資金の準備には、児童手当を有効活用しましょう。支給された児童手当を教育資金の積み立てに回すと、必要な資金準備の一部に充てられます。現在、所得制限で受給できない世帯も、所得制限の撤廃される2024年10月以降は児童手当を積み立てるとよいでしょう。
参考資料
- 文部科学省「令和3年度子供の学習費調査」
- 京都大学「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」
- 文部科学省「2023年度学生納付金調査結果」
- 文部科学省「令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について」
- こども家庭庁「子ども・子育て支援法等の一部を改正する法律案の概要」
- こども家庭庁「児童手当制度のご案内」
松田 聡子