2. 厚生年金と国民年金の平均受給額

厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、厚生年金と国民年金の平均受給額を見てみます。

【男性】

  • 厚生年金:16万3875円
  • 国民年金:5万8798円

【女性】

  • 厚生年金:10万4878円
  • 国民年金:5万4426円

【男女計】

  • 厚生年金:14万3973円
  • 国民年金:5万6316円

厚生年金の平均受給額は14万3973円、国民年金は5万6316円となっています。特に、厚生年金の受給額は個人差が大きく、男女間でも6万円近くの差が見られます。

では、厚生年金と国民年金だけで暮らせる人はどのくらいいるのでしょうか。

3. 厚生年金と国民年金だけで暮らせる人は44%のみ

厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、「公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯」は44%とのことです。

公的年金・恩給の総所得に占める割合

公的年金・恩給の総所得に占める割合

出所:厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」

つまり、年金だけで暮らせている世帯は半数以下に留まり、多くの世帯では自らの資産を取り崩しながら生活しているか、他の収入源を確保していることになります。

特に、厚生年金の加入期間が短い(または無い)人など、年金の見込み受給額が少ない世帯では老後対策を行う必要性が高いといえます。

では、年金の受給額を増やすにはどうしたらよいのでしょうか。