3. 【おひとりさま】老後にむけてリタイアまでに備えたい貯蓄額

はじめにご紹介したジブラルタ生命「おひとりさまに関する調査 2024」では、老後に備えてリタイアまでに準備したいお金は平均で2196万円。

金額別にみると以下の通りでした。

3.1 おひとりさまの老後に備えたい貯蓄額:平均2196万円

  • 100万円未満:21.5%
  • 100万円~500万円未満:10.1%
  • 500万円~1000万円未満:9.1%
  • 1000万円~2000万円未満:20.5%
  • 2000万円~3000万円未満:17.6%
  • 3000万円~5000万円未満:8.4%
  • 5000万円~1億円未満:6.9%
  • 1億円以上:5.9%

「100万円未満」と「1000万円~2000万円未満」が約2割ずつとなっており、次いで「2000万円~3000万円未満」が17.6%です。

一時期老後2000万円問題が話題になりましたが、こちらは夫婦世帯をもとに試算されています。

物価高が相次ぐ今においては、おひとりさまでも貯蓄2000万円はないと不安という方も多いと考えられるでしょう。

4. リタイア後にむけてねんきん定期便やねんきんネットの確認、貯蓄計画を

今回確認したように、60歳代で貯蓄2000万円以上を達成している方は少ないため、現役時代からの計画的な貯蓄計画が重要といえます。

長期休暇の間に余分な固定費や出費を見直したり、また長い目でみて収入を増やす方法を考えるのもよいでしょう。

老後の柱である公的年の加入状況や受給予定額を把握するために、ねんきん定期便やねんきんネットも確認しておきたいところです。

また、現代では預貯金のほか、iDeCoや新NISAなど老後資金に備える選択肢が増えています。

投資の場合はリスクがあり、また自身に合った運用が重要ですから、こちらも情報収集からはじめるとよいでしょう。

2025年は計画的に貯蓄できるよう、長期休暇の時間は有効に使ってみてはいかがでしょうか。

4.1  【ご参考】60歳代・ひとり以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 金融資産非保有:33.3%
  • 100万円未満:8.5%
  • 100~200万円未満:4.7%
  • 200~300万円未満:2.8%
  • 300~400万円未満:4.3%
  • 400~500万円未満:2.4%
  • 500~700万円未満:3.5%
  • 700~1000万円未満:2.8%
  • 1000~1500万円未満:6.6%
  • 1500~2000万円未満:4.5%
  • 2000~3000万円未満:8.0%
  • 3000万円以上:15.1%
  • 平均:1468万円
  • 中央値:210万円

参考資料

宮野 茉莉子