今年のGW(ゴールデンウィーク)は気候もよく、旅行やレジャーに出かけた方も多かったでしょう。

旅行に出かければ気晴らしになったり、その土地の文化や食、歴史などを楽しめる一方で、交通費や食費、ホテル代、お土産代など何かとお金もかかります。

長期休暇を楽しみ続けるためにも、家計管理や貯蓄、資産形成は大切でしょう。

特にリタイア後は旅行にレジャー、趣味を楽しみたい方も多いと思いますが、望んだリヤイア生活を過ごすためにもお金は基盤となります。

老後にまとまった資金を保有するためには、現役時代からどのように貯めていくかが重要です。

今回は60歳代・二人以上世帯の貯蓄額と、現代シニアの厚生年金と国民年金の平均月額を確認しながら、老後対策を考えていきましょう。

1. 【60歳代】平均貯蓄額はいくら?中央値との差は1000万円超に

まずは現代シニアの貯蓄額を詳しくみていきましょう。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、60歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。

1.1 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:2026万円
  • 中央値:700万円

平均貯蓄額は2000万円を超えており、現代シニアはしっかりと貯蓄を保有しているようすがうかがえます。

ただし、平均は一部の富裕層に影響されるため、より実態に近い中央値をみると700万円まで下がりました。

平均と中央値の差は約1300万円ほどにもなります。

人生100年時代といわれる昨今、60歳代で貯蓄1000万円以下では不安を抱える方も多いでしょう。

では、老後生活の柱となる、公的年金(厚生年金と国民年金)は平均でいくら貰えるのでしょうか。