4. 70歳代は「厚生年金と国民年金」をいくら受給するのか

70歳代を超えても働く方は増えていますが、主な収入源は年金となるでしょう。

そこで、70歳~79歳が受給する「厚生年金と国民年金」の平均額を確認します。

4.1 厚生年金の平均月額(70歳~79歳)

70歳代の厚生年金額

70歳代の厚生年金額

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 70歳:14万1350円
  • 71歳:14万212円
  • 72歳:14万2013円
  • 73歳:14万5203円
  • 74歳:14万4865円
  • 75歳:14万4523円
  • 76歳:14万4407円
  • 77歳:14万6518円
  • 78歳:14万7166円
  • 79歳:14万8877円

※国民年金を含む

4.2 国民年金の平均月額(70歳~79歳)

70歳代の国民年金額

70歳代の国民年金額

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 70歳:5万7320円
  • 71歳:5万7294円
  • 72歳:5万7092円
  • 73歳:5万6945円
  • 74歳:5万6852円
  • 75歳:5万6659円
  • 76歳:5万6453円
  • 77歳:5万6017円
  • 78歳:5万5981円
  • 79歳:5万5652円

厚生年金が受け取れるのか、現役時代はいくら稼いだのか、などによって個人差が出ます。実際の見込額については、ねんきんネットやねんきん定期便などで確認するようにしましょう。

5. 老後に向けて計画的に貯蓄しよう

これまで70歳代・二人以上世帯の「貯蓄ゼロの割合」と平均・中央値を確認していきました。貯蓄ゼロの割合は約2割であり、意外に多いと感じた方もいるでしょう。

年金で生活できれば多くの貯蓄は不要ですが、十分な年金が受け取れる保証はありません。定年まで働き続けるつもりであっても、働けなくなるリスクというのはゼロにできないものです。

貯金や保険、あるいは資産運用などにより、自分自身で老後に備える必要があるでしょう。

確実に貯蓄を貯めていくには、毎月の給料や収入から一定額を先に貯蓄し、残りのお金で生活していく「先取り貯金」が効果的です。

先取り貯金にはさまざまな種類があり、預貯金だけでなく積立投資もその一つとなります。

これを機に、ご家庭に合った貯蓄方法について考えてみてはいかがでしょうか。

5.1  【ご参考】70歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表(金融資産を保有していない世帯を含む)

  • 金融資産非保有:19.2%
  • 100万円未満:5.6%
  • 100~200万円未満:5.1%
  • 200~300万円未満:4.3%
  • 300~400万円未満:4.7%
  • 400~500万円未満:2.5%
  • 500~700万円未満:6.2%
  • 700~1000万円未満:5.8%
  • 1000~1500万円未満:10.2%
  • 1500~2000万円未満:6.6%
  • 2000~3000万円未満:7.4%
  • 3000万円以上:19.7%
  • 平均:1757万円
  • 中央値:700万円

参考資料

太田 彩子