4. トレーナーと契約し、選手のパフォーマンスを上げていく
もう1つ重視していることは、怪我防止とパフォーマンスの向上です。
4人のトレーナーに入ってもらい、正しいストレッチの仕方や、選手個人の状態に合わせたトレーニングメニューを組んでいるそう。古谷監督の後輩や教え子のトレーナーに見てもらっているため、月額1人1000円という価格になっているとのこと(それぞれのトレーナーが週1~2回もしくは、2週間に1回の頻度で来る)。
高校野球を続けるには多額のお金がかかるため、選手の保護者からするとこの価格設定は非常に助かるのではないでしょうか。
トレーナーは大会当日も同行。連投になる先発投手の可動域をチェックして、科学的な根拠に基づき投手運用もしています。私立ほど予算が取れない公立校ですが、本気で上を目指す監督に「協力したい」と心を動かされる人が多いのでしょう。
5. 今年から変更された新基準の「低反発バット」もプラスに
選手とともにトップを目指す古谷監督にとって、今年から変更された新基準の低反発バットはプラスに働くと考えているそうです。
バットが変わった影響について聞いてみると、「長打は減りましたね。以前までのバットであれば多少芯を外しても飛距離はでたのですが、新基準のバットはごまかしが効かなくなっています」と説明。
それでも、バットの芯で捉えるとボールは飛んでいくので、確実にミートする能力が大切になってくると話してくれました。
四街道高校ではデータを駆使し、選手個人の基礎能力をアップ。ボールへの効率的なアプローチが可能になり、スイングスピードもアップしているので、速い球にも余裕を持ってスイングができるようになったそう。
新チームから一冬を超えた四街道高校の躍進に期待したいところです。
参考資料
小野田 裕太