70歳代の約半分は「貯蓄700万円未満」という日本。年金はいくら？老後に向けた対策〈厳選3つ〉 【円グラフ】70歳代「金融資産非保有」の世帯は約2割

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、70歳代の約半分が貯蓄700万円未満であり、金融資産非保有の世帯が2割前後あります。

貯蓄がない世帯の中には、老後破産に陥って生活が困窮している人もいるでしょう。

今回は、70歳代のお金事情について見ていきます。GWの長期休みを利用して、お金について考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

記事の後半では老後に向けた対策を3つ紹介するので、できることから早めに始めていきましょう。

1. 70歳代の平均貯蓄額はいくら？

70歳代の貯蓄状況について、二人以上世帯と単身世帯に分けて見てみましょう。

1.1 ＜二人以上世帯での貯蓄額＞

• 金融資産非保有：19.2％
• 100万円未満：5.6％
• 100～200万円未満：5.1％
• 200～300万円未満：4.3％
• 300～400万円未満：4.7％
• 400～500万円未満：2.5％
• 500～700万円未満：6.2％
• 700～1000万円未満：5.8％
• 1000～1500万円未満：10.2％
• 1500～2000万円未満：6.6％
• 2000～3000万円未満：7.4％
• 3000万円以上：19.7％
• 平均値：1757万円
• 中央値：700万円

1.2 ＜単身世帯での貯蓄額＞

• 金融資産非保有：26.7％
• 100万円未満：5.8％
• 100～200万円未満：4.3％
• 200～300万円未満：4.1％
• 300～400万円未満：3.3％
• 400～500万円未満：2.5％
• 500～700万円未満：6.6％
• 700～1000万円未満：5.1％
• 1000～1500万円未満：8.6％
• 1500～2000万円未満：5.3％
• 2000～3000万円未満：8.2％
• 3000万円以上：17.3％
• 平均値：1529万円
• 中央値：500万円

「金融資産非保有」から「500～700万円未満」までの割合を合計すると、二人以上世帯が47.6％、単身世帯が53.3％です。70歳代の約半数が貯蓄700万円以下となっており、最も多いのは「金融資産非保有」の世帯です。

十分な貯蓄があるとはいい難い現状ですが、公的年金の平均支給額はいくらになっているのでしょうか。平均的な家計収支とともに見ていきましょう。