今、世界の半導体業界では大きな動きが止まりません。通信会社であるソフトバンクが半導体企業の英ARMを買収したことが記憶にある方も多いのではないでしょうか。では、なぜ異業種も含めて半導体企業の買収が盛んに行われているのでしょうか。
世界中で半導体企業の巨額買収が起きている理由とは
なぜ半導体企業の同業だけではなく、異業種を含めた企業も巻き込んで巨額の買収劇が起きているのでしょうか。
そのきっかけは2015年にまで遡ります。
2015年にNXPによるフリースケールの1.4兆円での買収が行われました。また同年にアバゴ・テクノロジー(現ブロードコム)が旧ブロードコムを4.6兆円で買収しています。
翌年の2016年にはソフトバンクがARMを3.3兆円で買収。また、フリースケールを買収したNXPをクアルコムが5兆円で買収すると発表するなど、毎年立て続けに大規模な買収劇が起きています。
そして最近では、ブロードコムがクアルコムの買収提案をすると、2018年3月にはトランプ大統領が米国の安全保障上の理由から企業買収取引を禁止する大統領令を出しています。
半導体が引き起こすテクノロジーの変化
なぜこのように半導体業界における企業買収が盛んに行われているのでしょうか。
それは、今後起きるテクノロジー業界の大きな変化に半導体が密接に関係しているからです。
すでに多くの人が感じているように、以下のような業界の動きが関わってきています。
- 画像処理
- 自動運転
- IoT
- クラウドコンピューティング
- AI
- 5G
こうした大きな動きの中で半導体の役割は欠かせません。
グローバルで起きている半導体業界の動きを徹底解説
テクノロジーアナリストとしても著書が多数あり、個人投資家のための金融経済メディアLongine(ロンジン)編集長である泉田良輔による半導体業界を分析したセミナーおよび「電子デバイス産業新聞」記者である稲葉雅巳氏のプレゼンテーション、また両名のパネルディスカッションを2018年4月19日(木曜日)午後7時より大手町で開催します。
「泉田塾」のセッションでは、株式市場が注目している半導体業界のポイントやNVIDIA(エヌビディア)を中心に取り上げながら、今何が起きているのかを分析します。
また、半導体業界で有名な業界紙「電子デバイス産業新聞」の記者である稲葉雅巳氏には、半導体業界全体、iPhoneの生産状況、半導体設備投資動向、中国の新設計画、3D-NANDの投資、また最近ホットなトピックとして仮想通貨のマイニング情報など、一般のメディアでは触れることが難しい内容について解説いただきます。
【セミナーのご案内】上記内容についてさらに話を聞きたいという方は、以下のLongineのリンクをご参照ください。
>>お金アカデミー:[泉田塾×業界最前線] 半導体を泉田良輔と稲葉雅巳(電子デバイス産業新聞)が語り尽す
ー半導体業界の動きを見逃せば、テクノロジーの動きを見逃すのと同じー
LIMO編集部