2. 定番花ではないけれど「存在感は主役級」この春ガーデンにお迎えしたい多年草・一年草4選

2.1 ​ふんわりうっとり夢見心地になれる「アスチルベ」

ふんわり感あふれる花穂を見ていると優しい気持ちになれそうな「アスチルベ」

アスチルベの花が咲いている。色は白。ふんわりした花穂。

Nadya So/shutterstock.com

アスチルベ

  • 学名:Astilbe
  • 科名・属名:ユキノシタ科チダケサシ属
  • 開花期:5~7月ごろ

パステルカラーのふわふわとした花穂が春っぽいアスチルベ。ピンクやホワイト、紫、さらに淡いブルーなどの花色を見ているとうっとりした気分に。

この先、梅雨シーズンに入って雨に当たっても花が傷むことなくキレイに咲き、初夏までお庭に彩りを添えてくれます。

日の光にもきれいに映えますが、雨上がりの雫をたたえた姿も雰囲気があって絵になります。

高温と乾燥に弱いので、半日陰が向いています。特に鉢植えにすると乾きやすいので水切れに注意し、夏の間は日陰で育てたほうがよいでしょう。

※参考価格:400~700円

2.2 ひらひら風にそよぐ花々がアクアリウムみたい!「キンギョソウ」

ひらひらと風にそよぐ姿がキュートな「キンギョソウ」

キンギョソウの花が咲いている。色はピンク、オレンジ、黄色。

nuwatphoto/istockphoto.com

キンギョソウ

  • 学名:Antirrhinum majus
  • 科名・属名:オオバコ科キンギョソウ属
  • 開花期:4~6月ごろがメイン

赤や黄色、ピンクに白、鮮やかでカラフルなキンギョソウ。たくさんの花をつけるので植えるとにぎやかな雰囲気になり、さらに香りも楽しむことができます。

ひらひらと風にそよぐ花は、名前のとおり金魚が優雅に泳いでいるようでとってもキュート。いっぽう、花をつけた後の種はドクロに似ているといわれています。ちょっぴり不気味な気もしますが、種ができたらそれも誰かに見せたくなってしまうかも。

たくさんの品種があり、環境をととのえればほぼ周年咲かせることができます。成長、開花が早く、種から簡単に育てられるのも嬉しいポイントです。

※参考価格:100~500円(3号ポット苗)

2.3 太陽の光を浴びてキラキラ輝く「ハナビシソウ」

ハナビシソウ

太陽の光を浴びて輝く「ハナビシソウ」

ハナビシソウ(カリフォルニアポピー)の花。色はオレンジと黄色。

Michel VIARD/istockphoto.com

  • 学名:Eschscholzia californica
  • 科名・属名:ケシ科 ハナビシソウ属
  • 開花期:4月~6月ごろ

ビビッドなオレンジ色が華やかなハナビシソウ。陽射しを浴びて一面に咲く様子を、スペインのとある探検家は「黄金の大地」と称したそうです。そのエピソードも納得、満開になると地面を覆って絨毯のように咲く姿は圧巻です。

見る人の心をポジティブにするオーラを持つだけでなく、花言葉も「富」「栄光」「希望」とスペシャル。毎日かわいがって育てたらイイことがありそうですね。

砂地のようなやせ地でも育つほど丈夫で、初心者にも育てやすい草花です。乾燥を好むので、花壇の場合は水やりはほとんど必要ありません。鉢植えは、いつも湿っていると根腐れしやすくなるので注意しましょう。

※参考価格:200~500円(3号ポット苗)

2.4 バラエティ豊富な色や形に大注目!「オステオスペルマム」

鮮やかなマルチカラーも楽しめる「オステオスペルマム」

オステオスペルマムの花が咲いている。花弁の先端はオレンジ、中央部は青紫。

Michael O'Reilly/shutterstock.com

オステオスペルマム

  • 学名:Osteospermum
  • 科名・属名:キク科オステオスペルマム属
  • 開花期:1月~5月ごろ、9月~11月ごろ

たくさんの園芸品種があり、多彩な色や形が揃っているオステオスペルマム。花色変化が楽しめる品種もあり、一株で複数のカラーを楽しむことができます。

株を埋めるように花ひらくので寄せ植えにするとボリューミーになります。最近では天気の悪い日や夜でも花が閉じにくい品種が増え、いつでも私たちの目を楽しませてくれるようになりました。

開花期が長く、美しく、育てやすいという三拍子揃った優等生。開花期にどんどん咲かせるために、花がら摘みはマメに行いましょう。基本的に日の当たる場所で管理し、高温多湿には注意してください。

※参考価格:500円前後(3号ポット苗)

3. 思わず誰かにシェアしたくなる<春の庭を彩る、フォトジェニックな花>

今回は、お天気のいい日に美しく咲きほこる姿はもちろん、曇り空の日でも明るく映える、存在感バツグンの花々をご紹介しました。

毎日ながめていると、花ひらく前の蕾、咲き初めたばかりの清らかな花弁、朝露をたたえた葉など、その瞬間の美しさを切り取りたいと思うことがたびたびあるはず。

そんなときは写真を撮って「自慢の一枚」をSNSなどに投稿してみても楽しいですね!

思わず誰かに知らせたくなるフォトジェニックな花、お庭やベランダにお迎えしてみませんか?

LIMO編集部