4月15日(月)は年金支給日でした。
ゴールデンウイークの楽しい休暇が近づく中、日本では年金制度に関する議論も活発になっています。
少子高齢化が進み、年金負担の増加が課題となる中、老後の資金準備はますます重要です。
そこで本記事では、2023年12月に厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の厚生年金と国民年金の受給額を一覧で確認していきます。
ゴールデンウイークの休暇を利用して、将来のゆとりある老後生活を考える機会にしてみてください。
1. 日本の公的年金制度は2階建て
まずは日本の公的年金の仕組みを確認しましょう。
1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)
- 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
- 保険料は一律
- 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる
1.2 厚生年金(2階部分)
- 公務員やサラリーマンなどが加入する
- 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
- 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる
上記のとおり、現役時代の働き方によって加入する年金が異なります。
年金額の決定方法も違うため、老後に受給する年金にも個人差が出てきます。
では、今のシニアはどれくらい年金を受給しているのでしょうか。
厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、年齢別の平均年金月額を確認しましょう。
2. 【年金一覧表】60歳代・70歳代・80歳代「国民年金」の平均年金月額はいくら?
まずは、国民年金の平均月額から見ていきます。
2.1 国民年金の平均月額(60歳代:60歳~69歳)
- 60歳:国民年金4万2616円
- 61歳:国民年金4万420円
- 62歳:国民年金4万2513円
- 63歳:国民年金4万3711円
- 64歳:国民年金4万4352円
- 65歳:国民年金5万8070円
- 66歳:国民年金5万8012円
- 67歳:国民年金5万7924円
- 68歳:国民年金5万7722円
- 69歳:国民年金5万7515円
2.2 国民年金の平均月額(70歳代:70歳~79歳)
- 70歳:国民年金5万7320円
- 71歳:国民年金5万7294円
- 72歳:国民年金5万7092円
- 73歳:国民年金5万6945円
- 74歳:国民年金5万6852円
- 75歳:国民年金5万6659円
- 76歳:国民年金5万6453円
- 77歳:国民年金5万6017円
- 78歳:国民年金5万5981円
- 79歳:国民年金5万5652円
2.3 国民年金の平均月額(80歳代:80歳~89歳)
- 80歳:国民年金5万5413円
- 81歳:国民年金5万5283円
- 82歳:国民年金5万7003円
- 83歳:国民年金5万6779円
- 84歳:国民年金5万6605円
- 85歳:国民年金5万6609円
- 86歳:国民年金5万6179円
- 87歳:国民年金5万6030円
- 88歳:国民年金5万5763円
- 89歳:国民年金5万5312円
※65歳未満の国民年金の受給権者は繰上げ支給を選択した者
国民年金についても65歳以降でみると、平均で月5万円台となりました。
では、会社員や公務員など、国民年金に上乗せする形で厚生年金に加入している人は平均でいくら受け取っているのでしょうか。
ここからは、厚生年金の平均月額を一覧でみていきましょう。