4. 明治「カール」の販売地域変更には「収益性の確保」が関連

大きな話題となった「西日本でしか買えないお菓子」。そのうちのひとつ、明治「カール」は、2017年8月生産分をもって全国販売から関西地域以西への販売へと変更となったお菓子です。

人気のカールシリーズですが「販売地域が変更となった理由」をご存じでしょうか。

発売以来長く支持されていたカールでしたが、市場環境や顧客ニーズの変化により長期的に販売規模が低迷し、収益性の確保が難しいという理由で「完全に販売終了」をせざるを得ない状況だったといいます。

しかし長く愛されていた商品であることから、「ブランドを残す」という方向で検討がなされ、関西地域以西での販売を続行することになりました。

販売地域を関西以西だけにする理由は「生産や物流に関するコスト」を総合的に判断した結果だといいます。グループ会社「四国明治」で生産し、関西以西だけで販売する形であれば「なんとか収益性を確保できる」という判断のもと、販売を続けているとのことです。

5. 「地域で親しまれている食品」を堪能してみては

いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「大阪駅で目撃されたお土産コーナー」を紹介しました。

大学で地理学を専門として研究している、投稿主の@kasobusさん。取材の最後に「地域ならではの食品」への思いを話してくれました。

「関西に限らず、その地域で親しまれているお菓子や食材がありますので、来訪の折には堪能されることをおすすめします。 それらがどうして販売されているのか、その背景を探る事で、地域の特徴を理解する一助となります」とのこと。

遠方へ出かける際には、意識的に「その土地で親しまれている食品」に目を向けてみると、新たな発見を楽しむことができるかもしれませんね。

参考資料

小野田 裕太