貴重な同人誌に、Xユーザーから驚きの声が寄せられる
貴重な「戦前の同人誌」が投稿されると、ポストには驚いた人からのコメントが多く寄せられました。
引用ポストや返信欄には「絵うっま!!」「百年前の同人誌でこのクオリティはすごい……」といったコメントが続出。
ほかにも、「素晴らしい、これこそ高徳」「森永製菓さんのお菓子の名前?両方の歴史を感じますね」「こういうエネルギーが詰まった創作物、大好きです」と心を揺さぶられた人からの感想も集まり、ポストは賑わっています。
戦前の女学生達が学友間で作成していた手描き同人誌を探していたのですが先日一冊ご縁がありました
— ふるたか (@furutakatoyo) November 2, 2023
中身はイラスト、漫画、詩歌、等盛り沢山で商業誌感を高めるための広告まであります
千葉の女学校内の月刊誌のようで大正11(1922)年6月頃の号と思われますのでもう100年前の同人誌という事になります pic.twitter.com/bcIOZpCMnI
大正時代の1円は現代の何円にあたるのか
大きな話題となった「大正時代の同人誌」。大正時代の1円は現代においてどのくらいの価値に相当するのかを見ていきましょう。ここでは、企業間で取引される財・モノの価格の変動を測定する「企業物価指数」を目安に考えていきます。
令和4年の企業物価指数(戦前基準指数)は859.4であるのに対し、大正11年の値は1.266です。二つの数値を比較すると678.8倍となるため、これを大正11年の1円に当てはめて考えると、令和4年の約679円に相当する計算になります。
お金の価値を比較する指標には消費者物価指数や初任給などを用いる場合もあり、単純に価値を比較することは難しいといえますが、現代と大正時代では大きな違いがあったことがうかがえますね。
元々昔の生活文化に関心があり、同人誌も探していた
いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっている「戦前の女学生が作成していた同人誌」を紹介しました。
@furutakatoyoさんに「戦前の手書きの同人誌を探していた経緯」を尋ねると、このように教えてくれました。
「元々昔の生活文化全般に関心があり、そういった古物を集めているのですが、古書として残りにくい日記や手紙等の個人的な物も収集範囲にしています」
「女子学生の同人誌を探していたのは、当時の男子学生の同人誌はたまに見かけ、手持ちにもあります。女子学生も作成していたという話は残っているのに現物を見たことが無かったので、見てみたいと思い探していました」とのこと。
普段から、日本の近現代史の衣装復元、時代考証、寄稿などをおこなっているという@furutakatoyoさん。Xでも歴史にまつわる写真を数多くポストされているので、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
参考資料
小野田 裕太